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春・夏・秋・冬

 朝鮮との関係が進展するのを快く思わない米国のネオコン勢力が、手段を尽くして朝鮮に対する誹謗中傷を繰り返している。最近声高に叫んでいるのが、「シリアの原子炉建設支援」なるもの。ご丁寧に映像まで公開している

▼しかし、世界の目は厳しい。英国のフィナンシャル・タイムズは4月26、27日付の社説で、「大量破壊兵器保有」を口実にイラク侵略を強行した米国の誤りなどに触れ、「単なるもう一つのつまらない見せ物になりうる」と酷評。核燃料の取得先やプルトニウム分離装置と再処理施設の場所、軍事利用計画の証拠などの疑問点を列挙し、情報公開のタイミングについても「6者会談の重大局面で北朝鮮を窮地に追い込む」可能性を指摘した

▼シリアのアサド大統領は4月27日付のカタールのアルワタン紙に掲載されたインタビューで、イスラエルが昨年9月に空爆した施設は核施設ではなく、建設中の軍事施設だったと述べた。アサド大統領は、「対空防衛装備を持たない核施設など理屈に合うだろうか。何もないシリアの砂漠の真ん中の、衛星が探査可能な場所に核施設を建設したりするだろうか」と強調した

▼フィナンシャル・タイムズ紙やアサド大統領が言うことは至極当然のことだ。朝鮮も、「シリアへの技術協力は元来存在しないものであり、今後もありえない」と機会があるごとに強調している

▼問題なのは、米国の発表した朝鮮関連のものをすべて鵜呑みにする日本だ。沖縄「返還」の口実に「中国の脅威」を主張し、米国にはしごをはずされたことを忘れてしまったのか。(国)

[朝鮮新報 2008.4.30]