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春・夏・秋・冬

 朝鮮建国60周年を迎えた9月9日から1カ月が過ぎたが、この間の日本メディアや南朝鮮の保守メディアの「朝鮮バッシング」は常軌を逸している。この欄の参考にといつも見ているグーグルニュースで、「北朝鮮」と入力するとありとあらゆる「バッシングネタ」が次から次へと出てくる

▼「健康不安説」から始まり「兵器調達」、はては「公開処刑」など、報道というよりは単なる誹謗中傷としか思えない記事が目に飛び込んでくる。とりわけ南朝鮮の保守メディアは、国政監査を口実に前政権の対朝鮮政策非難に躍起になっている。2000年以降の和解の雰囲気の中、ないがしろにされてきた鬱憤を晴らしているかのようだ

▼南朝鮮の保守メディアが報じ、日本のメディアが飛びついた「兵器調達」など、「朝鮮バッシング」以外のなにものでもない。朝鮮に限らずどこの国でも国防に力を注ぐのは当然のことだ。ましてや、朝鮮はいまだに米国と停戦中である

▼米国のヒル国務次官補の訪朝後、日本と南朝鮮の保守メディアはさらに「北朝鮮バッシング」に拍車をかけている。朝米関係など、本当の世界の趨勢を報じないばかりか、情報源もはっきりしないニュースを互いが取り上げるうちに、尾ひれがついて「大きなニュース」になる。これでは完全な世論のミスリードだ

▼今回の朝米会談の結果について、すでにさまざまな憶測が飛んでいるが、日本のメディア、南朝鮮の保守メディアが望んでいない結果が出たとき、果たしてどのような対応を取るのか。硬軟いずれにせよ、見ものだ。(国)

[朝鮮新報 2008.10.8]