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春・夏・秋・冬

 北南関係は今後どうなっていくのか、その行く末に気をもんでいる人は多いのではないか。ところで、北側に軍事境界線の通行制限措置を取らせる所まで局面を悪化させた張本人の南朝鮮当局も気をもんでいるのだという

▼「6.15共同宣言、10.4宣言も含めてこれまでに合意した南北のあらゆる約束、宣言、合意事項の優先順位を定めるための当局者間対話をしよう」―これが現在の南朝鮮当局の立場。2000年以降、北南首脳の合意に基づき、「わが民族同士」育んできた実りをゼロに戻そうというのだから、とうてい受け入れられるわけがない。その南朝鮮当局が気をもんでいる?

▼理由は簡単、米大統領選挙の結果だった。共和党ブッシュから民主党オバマへと政権が交代することになったが、そのオバマ次期政権が自分たちの頭越しに、朝鮮と直接対話に乗り出すのではないかと、戦々恐々としているのだ。そして、北南関係が好転せずに現状のまま推移し、その一方で朝米が関係を改善すれば…

▼13日の南朝鮮国会外交通商統一委員会、柳明恒外交通商部長官は朝米首脳会談の可能性について質問を受け、「オバマ氏の考え方はわれわれとほとんど同じだ」「韓米共助、オバマ氏とうまくやっていけるという思いは頭の中にある」と、なんとかそうなってほしいという願望、祈りにも似たような答弁に終始した。言うに事欠いて「北と複数のチャンネルで対話をしている」とも

▼現状打開の道はただ一つ、「非核、開放、3000」を即座に放棄し「わが民族同士」の道に戻ることだ。(哲)

[朝鮮新報 2008.11.17]