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春・夏・秋・冬

 ニューヨークフィル平壌公演の「シングソング外交」(2月26日)から「テロ支援国家」指定解除(10月11日)など、めまぐるしく動いた今年の朝米関係。直近の6者団長会談では大きな進展はなかったものの、朝鮮を取り巻く情勢は着実に変化している。それに反して、変化どころか後退しているのが、総聯と在日同胞を取り巻く日本の状況だ

▼年初から警察当局は京都府商工会と三丹商工会などへの強制捜索を敢行し(1月21、22日)、後半には新宿商工会など(10月29日)、また商工連合会、東京都商工会など(11月27日)を立て続けに強制捜索し、何の罪もない元職員や職員を不当に逮捕した。4月と10月には朝鮮に対する不当な「制裁」を延長した。これにより、多くの同胞や学生が引き続き大きな被害を受けている

▼こうした厳しい状況下でも、同胞たちは各地で朝鮮建国60周年を盛大に祝い、各級学校の創立を記念してさまざまなイベントを行った。また、総連21全大会で示された「トンポアイネット拡大21」を力強く展開し、地域同胞社会を活性化させた。朝・日国交正常化を願う各階層の日本市民たちの活動も、幅広く展開された

▼振り返ると、在日同胞の歴史は権利を獲得し守るためのたたかいの歴史だということを、改めて実感させられた1年だった。金日成主席生誕100周年に向けてまい進する祖国の人々と足並みを揃え、豊かな同胞社会を築くためのたたかいはこれからも続くだろう

▼本紙がその役に立てるよう、これまで以上に精一杯がんばっていきたい。(国)

[朝鮮新報 2008.12.24]