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民族結婚への道のり

 朝青支部で働き始めて3年目。最近の関心事といえばもっぱら民族結婚である。

 先日、彼女がいない先輩方に友人たちを紹介する食事会、いわゆる「合コン」を企画した。食事会は大成功し、同じメンバーで2回目を持つ運びとなった。きっかけは朝高時代の友人からの電話。「ねぇねぇ、誰か良い人いない? 最近出会いがなくってさ…」。

 いくらウリハッキョを卒業しても、日本社会で働く彼女らにとって同胞との出会いは容易なことではない。はたまた、先輩方のように朝青活動に熱心でも、同じ母校の卒業生同士では兄弟姉妹のような関係になり、恋愛には発展しにくい事情がある。先輩方が早く結婚して、子どもをウリハッキョに送ってくれないと、未来の同胞コミュニティが危機に瀕してしまう。

 歳末は、朝青員が日頃お世話になっている同胞たちへのあいさつまわりをするが、この期間によく言われたのが、「うちの息子(娘)に誰か紹介してくれない?」という言葉。結婚問題は当人以上に親にとっての大問題。だからと言って親が子どもの好みやタイプを把握しているかというと、そうではない場合がほとんど。親の知人から紹介された相手がとんでもない人だった、なんていう子どもの嘆きは珍しいことではないのだ。

 もはや事態は深刻である。民族結婚への道のりは厳しい。出会う機会が少ないうえに、合うタイプを見つけるのは至難の業、となってくれば…。

 初春に当たって民族結婚に一役買わなければと決意を新たにする。(鄭景心、朝青東京・中央江東支部専任)

[朝鮮新報 2008.1.25]