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ポジャギ教室

 ポジャギを習い始めて1年くらい経った頃、練馬支部の文化部を担当していた私は、縫物の好きなオモニたちと一緒にポジャギができたらいいな〜と思い、早速ほかの委員と相談した。もっと多くの在日の人たちにポジャギの素晴らしさや作る喜びを知ってほしかった。

 実はポジャギは教えるより、材料の調達、準備の方が大変だ。その辺の手芸屋では調達できないのである。

 染色用の麻を南朝鮮で調達して草木染めをしたり、麻の古布を染色しなおしたりして使う。絹はやはり南で買ってきたり、古いチョゴリを解いて使っている。

 「ねぇ、ポジャギって知ってる?」と何人かのオモニに聞いたところ、大抵こんな返事が返ってくる。「えっ、何? それトジャギ? ポジャギ…」。私の作ったポジャギを見せると、へーっ、いいね〜と、最初は5人くらいオモニたちとチクチク、ペチャクチャしながら月1回の教室を楽しんでいた。ちゃっちゃか縫ってくる人もいれば、ここに来た時しか縫えないのよ、という人もいる。その人その人のペースで良いですよ、と私は言う。もともとポジャギ自体アバウトだから、型紙もなく自分の気が向くままに布を切り刻んではつなげる。少しずつ作品ができ上がっていく過程を楽しんでいる節もある。

 また、その人の感性や性格が出る。同じキッドで同じ作品はいままで一度も見たことがない。教えていてもどんな作品になるのか楽しみだ。私にない発想や感性にぶつかった時、ドキッとする。自分の作品も今日見るのと明日見るのとまた違って見えるから不思議。(辛錦玉、主婦)

[朝鮮新報 2008.2.8]