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生きている証

 「見てますよ! コラム。何でも上手にするね。どこからそんなパワーが出てくるのかな…。私はすばらしい友だちを持って幸せですよ」

 1月から私の未熟な文章を読んでくれた小学校の同級生のメールである。素直に喜んで涙が出てきた。私こそすばらしい友だちを持って幸せですよ、と…。

 高校卒業後、すぐに仕事のため上京し、結婚後も東京に居住した私は同窓会には一度も行ったことがなかった。

 6年ほど前、途絶えていた幼なじみと連絡が取れ、30年ぶりに同級生と再会する機会があった。昔話に花が咲き、ありがたいことにこんな薄情な私のことも忘れずにいてくれたことがうれしく、ずっと逢ってなかったなんて思えないほど自然に打ち解けた。

 みな良き伴侶をえ、良き家庭を築いているようである。しかしどうしてか…男子は仕事に疲れた様子で少し色褪せて見え、女子ははっきりとした色を持ち生きいきしている。女性は家庭や子育て、仕事に追われ、好きな事も我慢しなければならない時期がある。その反動なのか子育てが一段落した年齢になると、また自分の人生を謳歌しようとそれぞれの生きがいを見つけては胸張って生きている。

 私も例外ではなく、いろいろ苦労はしたものの今自分の好きなことをしている。ポジャギもその中の一つだ。6月から島崎先生の紹介でまた教室を始めることになった。毎日がやり甲斐、生き甲斐の連続であり、また自分が生きている証でもあるかのように突き進んでいる今。多忙ではあるが日々楽しく、私の伴侶に感謝の気持ちでいっぱいだ。(辛錦玉、主婦)

[朝鮮新報 2008.6.6]