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結局は、自分

 2+3=5、2×3=6… 答えはひとつで実にすっきりしている。

 ところが、世の中答えがひとつではない事が非常に多い。情報化社会と言われてずいぶんと経つが、最近はインターネットの普及によってより加速したように思われる。以前は調べ物があると書店や図書館に行ったものだが、今はインターネットがあれば大概の事は調べがつく。確かに便利にはなったが、逆に情報量が多すぎて困る事も多い。

 まず、インターネットは誰もが簡単に発信者になれるので情報の真偽を見極める事が必要である。また、さまざまな立場の発信者がいるので、多種多様な考え方から自分に適した情報を選択する事も必要である。

 私も子育てに関する情報を得るのにインターネットをよく利用するのだが、見れば見るほど迷いが生じ、果たして悩みの解決になっているのか首をかしげることがある。布おむつか紙おむつか、予防接種を受けるか受けないのか、薬は飲ませるのか飲ませないのか… それはそれはいろんな意見が飛び交っている。結局は自分で決断するしかないのである。

 子育てとは「個性を持つ人間」が「個性を持つ人間」を育てているのだから、正しいひとつの答えなんてどこにもないのではないか。迷いながら、悩みながら子育てをし、自分もオンマとして育っていくのではないか。子育てだけではなく、人が生きていくうえでもそうである。

 さまざまな情報、意見を参考にしながら自分の考えもしっかり持ち、答えを出していこうと思う。(高松愛、大阪在住、派遣社員)

[朝鮮新報 2008.10.3]