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エコ

 ○○バッグ、○○キュート、○○検定…。○○に入る文字は、そう、エコである。

 私がこの「エコ」を意識するようになったのは友人を通して知り合ったある女性から、界面活性剤や化学物質の恐ろしさを聞いたのが始まりであった。それからは普段の生活で使用する洗剤は純石けんに替えたり、食材にもエコ野菜(除草剤や化学合成農薬を使っていない)を使ったりしている。また、公共料金の節約のためと思いこまめに電気を消したり、夜更かしはしないようにしたり、歯磨きの際も水を流しっぱなしにしないなどの努力もしているが、これも「エコ」の一つ。

 「環境破壊を食い止めよう」といわれてもなかなか積極的にはなれずゴミの分別くらいであった私だが、自分が与えたものが子どもの体を作るという重大さからか、とくに子どもの未来への責任を果たそうという想いがいつの間にか自然に「エコ」へとつながっていた。

 あまり流通していないエコ商品は量産メーカー品に比べて少々値段が高めだが、できる限り家計に負担にならない程度で続けていきたいと思っている。

 それよりも人や地球に優しい物を使って家族が健康であれば後々医療費もかからず家計にも優しくなるだろうし、地球の未来が健康であれば子どもたちの未来も明るいのだから…。

 実際、エコロジーとエコノミー(経済)は語源に共通点があるそうなので「エコ」は、もう一つのエコ(家計救済活動)になるやもしれない。

 未来のためにできることから始めるのが大切だと思う。(梁明順、会社員)

[朝鮮新報 2008.11.7]