南からのメール |
南朝鮮月刊誌の記者から久しぶりにメールが届いた。 本紙編集部は、その月刊誌と記事交流を合法的に行ってきた。その関係上、頻繁に連絡を取り合っていた。 朝鮮の海外公民団体である総連の機関紙−朝鮮新報を、南は北と同じように見なしているので、記事の交流はもちろん会うのも南当局の許可が必要だ。前政権下では、本紙との記事交流を認め、記事に対する検閲はあったものの形式的なものにとどまっていた。 また、月刊誌の記者とはここ数年、東京はもちろん平壌、ソウル、金剛山などで会いながら親交を深めてきた。 しかし、保守政権に代わり状況は一変した。東京で会うのもままならない状況になり、連絡回数も次第に減っていった。 南の現政権は、つい最近、北との記事交流を中断に追い込んだ。安保に支障をきたす恐れがあると、南の統一部は説明している。南の政権が恐れているのは結局、統一運動の拡散のようだ。 李明博政権の発足から2月25日でちょうど1年が経つ。 李政権発足直前まで、北南間に列車が毎日運行されるなど画期的な出来事が続いた。歓喜にわいたそのときがとても遠い過去のように感じる。 李政権が対北政策を見直す可能性は低く、北南関係はさらに悪化しそうだ。 久々の月刊誌記者からのメールだったが、内容はまったく前の見えない北南関係を嘆くもので、気分は晴れなかった。(姜) [朝鮮新報 2009.2.23] |