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大阪学生会OB会総会 卒業生たちの「架け橋」として

「後輩たちのために尽力」

世代を超えた多彩な顔

 2009年度大阪学生会OB会総会が20日、大成閣(大阪市中央区)で行われた。出席者を年に10席ずつ増やしていこうと始まった総会は今年で10年目、10回目を迎える。

 同日行われた学生会文化公演に出演し、学生会を卒業したばかりのOB・OGから、70年代に学生会活動を主導したOB・OGとその家族など、関係者を含む約100人が一堂に会した。

 学生会活動を通して朝鮮大学校に進学、その後活動家となり地域のために働く者、会社社長となり学生会の後援を買って出た者、弁護士として同胞の権利を担う者、学生会のメンバー同士結婚し親になった者など多彩な顔ぶれが並んだ。1歳半ながらすでに2回目の参加という赤ちゃんまでいた。当時の志を再確認し、広範な同胞を網羅する受け皿としての意義は大きい。

 総会では、金剛弘会長(朝青中西支部副委員長、非専従)が記念報告を行った。

 金会長は、自分たちが育った学生会とその後輩のためのバックアップが会の結成目的であると強調。賛助金を通して文化公演、サマースクールなど、学生会活動を後援してきたと述べた。また、同胞社会から遠ざかってしまった卒業生たちの「故郷」「架け橋」としての役割も担ってきたと指摘。より多くの協力者を募って活動の幅を広げていこうと呼びかけた。

 歴代会長を代表し、金永一初代会長(城北青商会会長、非専従)があいさつした。

 金初代会長はいつも誰かが守り続けてきた学生会があったおかげで、新たな出会いが生まれたことに感謝し、現実から逃げず真摯に向き合った者たちが今も多数存在することを誇らしく紹介した。また、学生会という共通項だけで世代を超えたたくさんの仲間と出会えることは素晴らしいことだと語った。そして、後輩たちに対し、現実から逃げた人は逃げた先の現実からもまた逃げることが往々にあると話し、学生たちのためにこれからは朝青活動に精を出してほしいとエールを送った。総会では卞怜奈新会長を初めとする役員が選出された。

 同OB会では朝青世代で役員を構成するという規約がある。新会長も例に漏れず、朝青河北旭都支部で非専従副委員長を務めている。また、同OB会結成時にOGとなった世代でもある。

 卞新会長は、「設立当時の志を継ぎ、自分がやらなければ誰がやるのかという強い気持ちを持って活動に尽力したい。現役の学生会の会員たちにとって頼れる朝青員になれるよう努力していきたい」と決意を表明した。(鄭尚丘記者)

[朝鮮新報 2009.3.25]