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結成10周年 埼玉・子育てサークル「アジャンアジャン会」 子どもを同胞社会で育てよう

小冊子「コルンマ」発刊

「アジャンアジャン会10周年記念祝賀会」での記念撮影

 女性同盟埼玉中部支部の子育てサークル、アジャンアジャン会(「アジャンアジャン」は朝鮮語で「よちよち」という意味。1998年4月発足)は昨年、結成から10周年を迎えた。

 同支部では今年、アジャンアジャン会発足10周年を記念して、過去10年間の活動をまとめた小冊子「コルンマ」(あんよ、はじめての歩み)を発刊。そして、10周年記念祝賀会の企画をもって30代のオモニたちが中心となり、1年間活動に取り組んできた。

 現在、日本各地の女性同盟で主催している「オンマと子どもの集まり」は約113カ所(08年末統計)。会則を決めて月1回の定期的な運営と季節ごとの行事、会報を発行するなど継続的に運営するのは容易ではない。

 アジャンアジャン会は未就園児と保護者だけでなく、同胞社会の未来を築く貴重な場として、同胞たちの関心を集めてきた。また、県本部主催の埼玉オリニ(子ども)ネットワーク「クゥイヨムトゥンイ(愛しい子)」の活動でも中心的な役割を果たしてきた。

10年間のまとめ

小冊子「コルンマ」表紙

 同会では小冊子発刊の目的を、@地域活動の資料として保存しAこれから活動する新役員たちの参考書になるようB会の存在をより多くの同胞たちに知らせる宣伝物として活用しC現役・元役員と会員にやりがいと誇りを抱かれてくれる4点に絞って発刊のための準備を進めてきた。

 活動の中心となったのは、8人の現役員と前役員たち。彼女たちは編集委員として慣れない作業に意欲的に取り組んだ。

 編集内容の企画と打ち合わせ、原稿執筆と依頼、写真を含めた資料の収集と整理作業…。生まれて初めてパソコンと格闘した女性もいる中で、お互い協力しながら作業を進めた。時には一緒に、時には子どもを寝かせた後で自宅で夜が更けるのも分からず編集作業に取り組んだ。この間、全体の打ち合わせだけも16回、少人数での会議と作業は数え切れないくらい多かったという。

 宋美貴さんは、「編集委員としてとても充実した日々を送った。本部や支部の会館、時には各メンバーの家に集まって作業した日々が本当に楽しかった。パソコンに触れたこともない私が、今回新たにパソコンを購入して、スキルも驚くほどアップした」と話した。

小冊子「コルンマ」中身

 こうして昨年5月、カラー37ページで小冊子「コルンマ」が完成した(当面の発行部数は80部)。冊子には、歴代会長の紹介と会則、会議キャラクター、会報「アジャンアジャン新聞」なども掲載された。

 10年間の活動は年別に2ページずつ紹介され、文字通り活動の足跡がひと目でわかる。

 また、埼玉県オリニネットワーク、青商会とのコラボレーションなどの紹介、オモニたちの一言、ハルモニ、アボジたちの感想も載せられた。

祝賀会は大盛況

 5月9日、ハナ信用組合埼玉支店の講堂で開かれた「アジャンアジャン会10周年記念祝賀会」は、現・元役員、その家族と子どもたち102人が参加して大いににぎわった。この日配布された「コルンマ」は参加者たちを何より喜ばせた。会場には、アジャンアジャン会で育った修了生たちの絵がケーキ型に展示され会場を彩った。

オンマ手作りのジャンボケーキ

 オモニたちが2日間にわたって作ったジャンボケーキは、横と縦がそれぞれ70センチ! 歓声をあげたのは子どもたちだけではなかった。女性同盟が準備したお昼をお腹いっぱい食べた後、抽選会も行われ、雰囲気は一層盛り上がった。

 朴洙元さん(45)は、「現役員たちがこの日のためにずいぶん前から準備をしていると聞いていた。こんなに楽しい場を設けてくれたことに対して感謝したい。これからもずっと続いていってほしい」と語った。

 小冊子の発行と祝賀会の準備にすべての力と情熱を注いできた30代のオモニたちの顔には自信がみなぎっていた。

 「この『コルンマ』は私たち中部支部だけでなく埼玉の貴重な財産です。そして私たちのアジャンアジャン会は新しい世代の人材の宝の山です」(崔小順・女性同盟中部支部委員長)

 同胞たちの期待と愛を受けてすくすくと育つアジャンアジャン会は子どもたちとオモニたちの搖りかごになるだろう。【女性同盟】

[朝鮮新報 2009.6.5]