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「在日朝鮮人歴史・人権週間」開幕 各地で賛同企画

強制連行、無年金、「消えた年金」問題テーマに

 朝鮮人強制連行真相調査団、朝青、留学同、在日本朝鮮仏教徒協会、そして日本の市民団体、宗教団体などが共同で主催する2009「在日朝鮮人歴史・人権週間」が開幕した(31日まで)。

 今年のテーマは、朝鮮人強制連行問題、在日同胞高齢者・障がい者の無年金問題、解放前に日本で労働に従事した同胞の「消えた年金」など。各地で学習会、フィールドワーク、写真展などが予定されており(別表参照)、8月29日(土)には愛知で全国集会が開かれる。

 また、同週間の趣旨に基づく活動の中から著しい成果を上げた青年学生団体に授与される「在日朝鮮人歴史・人権奨励賞」の申請も始まった(締め切りは9月末日)。

栃木で追悼碑周辺整理

整備した山道の前で写真を撮る参加者たち

 開幕に先立つ6月23日、栃木では同週間賛同企画として、塩谷地区にある朝鮮人強制連行犠牲者追悼碑周辺の整理事業が朝・日共同で行われた。総連と「日朝友好栃木県民の会」の有志ら10人が参加した。

 塩谷地区の追悼碑は、1990年代から実施された栃木県の強制連行真相調査で確認された4人の朝鮮人犠牲者を追悼し、2001年に建立された。以来、毎年追悼会と討論会が行われたきた。だが、山中に建てられているため、歳月が流れるに連れて草木が生い茂り山道が危険な状態になっていた。

 「日朝友好栃木県民の会」は総会で、人々が安全に訪れられるよう追悼碑に繋がる道を整備し階段をつけることで合意した。

 有志らはこの日、雨の後の蒸し暑さにも負けず、半日かけて手作りの階段を設置した。その後、同胞が経営する浴場で共に汗を流し朝鮮料理を食べながら、今後も互いを信頼し助け合いながら日朝関係の改善を促進する運動を広げていこうと誓い合った。

 両団体は8月8日、落盤事故などで多数の朝鮮人犠牲者を生んだ足尾で追悼行事を開く。また、学習会などの交流行事も行う。【栃木支局】

[朝鮮新報 2009.7.13]