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「厳しくとも日朝友好運動を」 栃木、群馬でさまざまな行事

日朝友好県民の会総会

 日朝友好栃木県民の会第14回総会が6月6日、栃木朝鮮初中級学校多目的室で行われた。総会には、県民の会の大出勝久会長をはじめとする役員と会員、総連栃木県本部の崔朝雄委員長をはじめとする活動家ら約40人が参加した。

 総会ではまず、添田包子副会長(栃木朝鮮女性と連帯する会会長)があいさつを行った。添田包子副会長はまず、3月に朝鮮に対する「制裁」の解除を求めて要請活動を行ったことを紹介しながら、厳しい情勢の中でも朝鮮侵略から100年を迎える来年に向けて、日朝関係改善のための運動を今日の総会を機に推し進めていこうと述べた。

 総会の議長を務めた福田宏至幹事(栃木県平和運動センター事務局長)は、日朝関係と朝鮮半島情勢を悪化させている米、日、南朝鮮の動きを注視しながら日朝友好運動をさらに前進させる必要性を訴えた。

 大出勝久会長はあいさつで、日朝関係は最悪の状態にあると述べながら、朝鮮の人工衛星発射や核実験を口実にした国連安保理決議の採択や自国の軍事大国化など、日本政府がこれを政治的に最大に利用していると指摘した。

 そのうえで、日朝友好運動を人の心と心が通う運動として発展させるべきだと強調。朝鮮人強制連行犠牲者のための追悼碑建立の問題、民族教育や総連関連施設への固定資産税の課税問題と強制捜索など、在日朝鮮人の人権を確立するための支援運動や各地域での運動を活発に展開することの必要性を訴えた。

 連帯のあいさつをした崔朝雄委員長は、朝・日関係改善のためにさまざまな友好親善活動を展開し、民族教育をはじめとする在日同胞の運動に惜しみない支援を送ってくれたことに謝意を表した。

 そして、多くの日本の人々と手を取り合って団結し、朝鮮の自主的平和統一と朝・日関係の改善と友好親善を深めるためのさまざまな活動を展開するとともに、強制連行に関する調査活動もさらに活発に行うことで来年には必ず追悼碑を建立しなければならないと強調した。

 総会では、民主党栃木県連の谷博之代表があいさつしたのに続き、昨年の運動経過と決算などに関する報告があり、今年の活動方針と予算案が採択された。また、大出勝久会長をはじめとする役員が再選された。

 一方、「特別永住者」に対して身分証明書の受理と常時携帯、提示義務をなくすことや彼らの再入国を当然の権利として認め「許可」の対象からはずすことなどを求め、内閣総理大臣と法務大臣、衆参両院議長に送る新たな外国人在留管理制度に関する決議案も採択された。

 総会終了後、参加者たちは女性同盟とオモニ会が準備した朝鮮料理を楽しんだあと、2009「在日朝鮮人歴史・人権週間in栃木」の一環として行われた劇団タルオルムの演劇「4.24の風」を鑑賞した。【栃木支局】

朝・日女性の歴史探訪

朝鮮ゆかりの地を巡り交流を深めた参加者たち

 群馬県朝鮮女性と連帯する会と女性同盟群馬県本部の共催による第4回歴史探訪の集いが6月19日、行われた。27人の参加者たちはこの日、栃木県の那須国造碑を訪れた。

 群馬から往復で6時間以上かかる道のりだったが、参加者たちはいたるところで朝鮮とのゆかりについて熱心に学んだ。

 女性同盟では、集いのたびに朝早くから朝鮮料理を中心にしたお弁当を作るなどして朝・日友好の情を深めており、参加者は毎年増えている。

 すべての日程を終えた帰りのバスの中では、女性同盟本部の徐任淑委員長が日本人女性に朝鮮の歌を教えるなどして、楽しいひとときを過ごした。

 参加者たちは、互いに健康を保ち、来年もまた会おうと口をそろえた。【女性同盟群馬】

[朝鮮新報 2009.7.13]