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愛知で6.15共同宣言9周年記念講演会

「統一」について考える

多くの生徒、青年が参加した

 「6.15共同宣言9周年記念講演会―今、『統一』を考える」が4日、愛知大学車道キャンパスで行われた。「ハナになったその日には」実行委員会が主催した講演会には、愛知県の青年や高校生ら48人が参加した。

 講演会では、韓国問題研究所の康宗憲代表(早稲田大学客員教授)が「朝鮮半島の緊張が高まる今こそ、『祖国統一』を考えてみよう」と題して講演。6.15共同宣言発表の意義と北南関係の現況、朝米関係と朝・日関係の展望、民族の統一と在日同胞社会について具体的な資料を挙げながらわかりやすく講演した。

 講演後、質疑応答が行われ、「国家保安法」撤廃に関する質問をはじめ、日本の社会にあって統一を願い苦悩する参加者たちの声が多数寄せられた。

 三重県在住のある在日同胞青年は、「今回の講演を聞いて、なぜ統一が必要か、統一を実現するために行動することの意味を整理することができた」との感想を残したほか、ある日本の青年は、「テレビで報道されている内容とは違う話を聞くことができてためになった」との感想を残した。

 講演会終了後、懇親会が名古屋コリアンスクールで行われた。南朝鮮での民主化運動、統一運動の過程で生まれた歌を参加者全員で歌うなど、終始和やかな雰囲気の中で行われた。とくに、死刑宣告を受けて収監されている間、筆記用具もない中で康代表が作詞作曲した「クナリオンダ(その日は来る)」は、参加者たちに深い感銘を与えた。

 「ハナになったその日には」実行委員会は、昨年6月に6.15共同宣言8周年記念あいちトンポ文化祭を企画し、南朝鮮の劇団「トッペギ」を招いて公演を実現したメンバーたちで構成されている。

 実行委員会では「小さな統一」を成し遂げていくための試みとして昨年11月、10.4宣言1周年記念セミナーも企画した。

 今回の講演会に先立ち、「トッペギ」団員たちのビデオメッセージが紹介された。【「ハナになったその日には」実行委員会】

[朝鮮新報 2009.7.21]