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第8回中央オモニ大会 東西大会に1270人が参加

3、4世のパワーに新たな希望

 第8回中央オモニ大会(東大会)が12日、東京・有楽町朝日ホールで開かれた。女性同盟中央・姜秋蓮委員長と東日本地域の女性同盟活動家、学校「オモニ会」「オンマとオリニの集い」のオモニたち、そして教育関係者など610人が参加した。

 まず姜委員長があいさつを行った。姜委員長は、本大会が同胞民族圏を守り拡大していくための「トンポアイネット拡大21」が活発に展開されているなかで開かれていると指摘。「子どもたちを皆、トンポトンネで育てよう!」との呼びかけに応じて、オモニたちが同胞コミュニティーの中で子育てをし、地域と家庭でその役割をいっそう高めていくきっかけになることを期待すると語った。そして「3世、4世のオモニたちが持つ無限の潜在力と創意・創造力を余すことなく発揮するようにして、子どもたちの未来と、子どもを育てる同胞社会、トンポトンネをともに守って行こう」と力強く呼びかけた。

活動ビデオ

アボジたちが登場したパネルディスカッション

 大会では、オモニたちの活動を編集したビデオ「子どもたちを皆、トンポトンネで育てよう!」が上映された。ビデオには新しい世代の若いオモニたちの多彩な活動が盛り込まれた。

 まず紹介されたのは、日本各地115カ所に開設され4千人が参加している「オンマとオリニの集い」。また、情報誌を電子化してインターネット(ブログ)に公開し、情報を共有しやすくした例や、夫婦で積極的に子育てする姿などが紹介された。

 「オモニ会」の活動では、新たに会長を引き受けて不安がる女性に、先輩が活動内容と方法を教え、「役員のオモニたちと協力しながらやれば大丈夫!」と励ますシーンが映し出された。「オモニ会」では毎年バザーや日本の地域の祭りなどに出店し、収益金を学校に寄付している。

 また、朝鮮学校がない地域でオモニたちが土曜児童教室、幼児教室を運営し、その他の地域で学童保育を引き受ける姿なども紹介された。

学びの場

講演「お母さん力を高めて輝く母親になろう」

 続いてパネルディスカッション「子どもたちの未来のために―アボジたちが企画する『ウリハッキョ』プロジェクト」が行われた。NPO法人「ウリハッキョ」(2008年発足)・金勝一理事長と朝鮮大学校経営学部・朴在勲准教授が登壇して、同胞社会の未来を見越して人材育成(当面は弁護士)のための財政支援を急ぎたい、と強調した。

 大会では、北南、日本各界から送られてきたビデオメッセージが紹介された。デヴィ・スカルノ夫人は、「異国暮らし100年の間、民族を守り続けてきたお母さんたちは本当に素晴らしい。どの時代、どんな状況の中でも民族の心を次代に必ず伝えていってもらいたい」と参加者たちを励ました。

 また、藤本裕子さん(「お母さん大学」設立者)による講演「お母さん力を高めて輝く母親になろう」が行われた。藤本さんは、「この大会には参加者が連れてきた乳幼児約120人がいる。その子たちを臨時にみる託児所が設けられ、朝鮮大学校教育学部の学生たちや活動家の女性たちが世話している。心を一つにして何かをしようとするのは簡単ではない。 それを皆さんは実践している。今日は私の方が、大きな力を得たようだ」と話した。

リレースピーチ

拍手を送る参加者たち

 会場では、3分間リレースピーチが行われた。舞台に上がったのは17の地域の参加者たち。「オリニフェスタを成功させた経験」(千葉)、「東京朝鮮第2初級学校の新校舎建設に向けて」(東京)、「インターネット朝鮮語教室で民族の心を育てている」(岩手)、「青商会と共に、オリニフェスタを大盛況裏に行った」(神奈川)、「朝鮮学校保護者支援事業、夏季児童教室―中部支部―」(西東京)、「今この瞬間、皆さんと共にいる喜び」(特別出演、留学同)、「給食活動について」(群馬)、「インターネットを使いこなして活動の幅を拡大」(埼玉)などについて語った。

 閉会後、参加者たちは、「日々の生活に流されているなか、自分の生活を切り替える良いきっかけになった」(埼玉、38)、「同胞数が少ない地方、朝鮮学校がない地方のオモニたちの活動に感心した」(同、37)、「金勝一さんの発言に多くの力を得た。私も必ず同胞社会に役立つ資格を取ろうと決心した」(千葉、37)、「いろんな地域の活動の話を直接聞けて感動した。こういう場は絶対なくてはいけないと思う」(東京、40)、「寄宿舎に3人の子どもを送る新潟のオモニの話に涙が止まらなかった。前大会から2年ぶりに参加して、女性の力、オモニの力に新たな希望を見い出し決意を固めた」(神奈川、43)などの感想を残した。

 18日、京都テルサで西日本大会が開かれ、660人が参加した。(文=金潤順、写真=盧琴順記者)

[朝鮮新報 2009.7.22]