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「会うこと」の大切さ

 関東のある朝鮮学校で学校運営を考える同胞緊急集会が開かれた。1世から20代の青年まで約200人の同胞が参加。忌憚のない意見が交わされた。

 県内唯一の朝鮮学校である同校は、1世、2世同胞たちの献身によって建てられ今日まで発展してきた。だが、財源を商工人や教育会理事らに大きく依存してきた。親世代の苦労を知る30代中心の教育会理事たちは、学校運営の新しいモデルを築こうと幅広い意見を求めた。

 集会では関係者にとって耳の痛くなる厳しい意見もあった。だが、県下同胞たちにとって二つとない貴重な財産である学校を、今後も力を合わせて発展させていくことが確認された。そのうえで、まずは財政を支援するための一口運動を幅広く展開することが決まった。

 一口運動で大きな実績を築いたある朝鮮学校の教育会関係者は、「会って話せば気づいて行動してくれる」と信じ、あらゆる同胞と日本市民に会い運動の趣旨を説いて回り、その使途を正確に報告した。その結果、「自分の学校」という認識が広がり、さまざまな学校支援の提案と活動が生まれたという。当時の会長は「会うこと」の重要性を何度も強調していた。

 緊急集会を開いた学校の理事会は今後、教育会、オモニ会の役員経験者、総連支部や分会、朝青などと巡回形式で会合を開き、意見や要望を集約するという。

 関西でもこうした動きがある。青商会のある幹事は「いろんな人に会うことが大事。そして一緒に何かをやっていく。その過程で学校や組織の大切さを実感してほしい」と語る。(泰)

[朝鮮新報 2009.7.27]