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朝高ボクサーの未来に期待

 インターハイ・ボクシング競技が同胞社会に欠かせない夏の行事として定着したのは、朝高生の参加が実現した1994年大会から本大会に出場し続けているからだろう。今年も東京、大阪、神戸から5人の朝高生が出場。神戸の活躍が光り、李智志選手はフライ級でベスト8となった。

 神戸朝高の練習場は、部を立ち上げた当時の教員(現校長)が千里馬神戸ジム会長の好意で譲り受けたリングを改装して作ったものだ。このリングで、来月に開催される学生中央体育大会のボクシング競技が行われるという話があった。しかし、公式サイズではないため、大会期間に限り、日ごろから連携のある県内の高校のリングを借りることになった。

 この話を耳にした学父母のひとりが、「いやあ、そうなんかあ。神戸朝高にも公式のリングが必要ちゃう?」と真顔で口にした。朝高生の活躍は同胞の涙腺だけでなく、財布の紐までも緩めてしまう効果があるようだ。

 ボクシング競技が開催された奈良県下の同胞は、厳しい練習を乗り越えた朝高生を激励しようと、監督らも招き食事会を開いた。開催を呼びかけ、カンパを集めた中心メンバーは、朝高時代にインターハイに出場し各地で同胞の声援を受けた経験のある同胞青年のアボジだった。カンパには朝青員たちも参加した。

 今年も「全国」大会に出場した朝高ボクサーたちは、たくさんのことを学び、経験し、体得したと思う。肌で感じた同胞の声援を今後の飛躍につなげていくことが、恩返しになるだろう。(東)

[朝鮮新報 2009.8.10]