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女性同盟西東京「四月会」の親睦旅行 「歌って、踊って、話して、笑って」

ビール工場を見学

 西東京の同胞女性たちの集いである「四月会」が今春、結成15周年を迎えた。初代会長の姜萬先・女性同盟西東京本部顧問は、金日成主席の生誕日にちなんで「四月会」と命名したと、熱く語る。

 常に地域の新しい世代を支えながら、祖国と同胞社会への揺るぎない信念と志を抱き続ける、明るく元気な女性たちの集まりだ。

 その「四月会」のメンバー49人がこの春、2年に一度のバス旅行で熱海に出かけた。最高齢85歳の元気なオモニ、還暦を迎えやっと「四月会」に初デビューを果たしたオモニ。日常から解放された女性たちは笑いの絶えない楽しい旅を満喫した。

 「3416」−いったい何の数字だろうか。カードの暗証番号ではない。大型バスを埋め尽くした、女性たちの年齢を全部あわせた数なのだ。その分だけ積み上げた経験と歳月は、素晴らしい年輪となっていろいろなことを示してくれる。

 歌って、踊って、話して、笑って…。私たちには何ひとつかないっこない!

 バスの車中では、現「四月会」会長の李栄淑さんの飽きることのない名演説が続いた。まるで、女「きみまろ」のようだ。お腹がよじれるくらいみなを笑わせた。

 日本の国内情勢、在日同胞をめぐる諸般の問題、世界情勢、朝米関係から「オバマ」演説、ひいては「6者協議」にいたるまで、話題の豊富さと質の高さに感服した。

宴会場でパワーさくれつのメンバーたち

 旅先ではさっそくビール工場へ。生ビールに舌鼓を打ち、青空の下で「チョソンパンチャン(朝鮮のおかず)」づくしのお弁当に満足、満腹!

 宴会では支部ごとののど自慢、抽選会では多彩豪華な景品に歓喜し、最後には朝鮮民謡にオッケチュムパン(朝鮮舞踊)で盛り上がった。

 先代の女性たちは苦しく辛いときほど、互いに支え合い、笑って乗り越えて来た。帰路のバス中では「ハッキョ」(ロコモーション)、「4.24の魂」などののDVDも観賞。実際に4.24の教育闘争の現場を体験した顧問がいて感慨深いものがあった。

 そして地域の「オルシン(長老)」方にそっと寄り添い気遣う支部委員長たちの姿にも頭が下がった。

 何歳になっても学ぶことが大事だと、これまでに清水澄子、徐勝両氏をはじめ著名な方々を講師に招き、講演会も催し女性たちの意識向上に力を注いできた「四月会」。

 そして現在、女性同盟西東京沿革史「コッスレ(花車)続編」の編集に励む次世代を温かく見守り、物心両面から、力強く支えてくれている。本当に心強くありがたいかぎりだ。

 寄せられる信頼と期待に報いるべく私たちは、受け継いだ熱い志を、次世代に引き継いでいかねばならない。「四月会」のみなさんが、いつまでも明るくお元気で、私たちの道標でいてほしいと願っている。(李順姫・女性同盟西東京本部委員長)

[朝鮮新報 2009.9.25]