「第6回KAWASAKI大交流祭2009」 「多文化共生、朝鮮学校への理解を」 |
1854人でにぎわう 「第6回KAWASAKI大交流祭2009」が4日、川崎朝鮮初級学校運動場で行われた。川崎地域青商会が中心となった実行委員会が主催した集いには、1854人の同胞、地域の日本市民と外国人が参加。国籍の違いを超えて同じ地域の住民として交流を深めるとともに、朝鮮学校に対する理解を深めた。
多彩な公演
さまざまな売店とゲームコーナーなどが設けられた会場では、川崎チャンゴサークルと和太鼓サークル「S・W・T」のメンバーたちが会場を練り歩きながら雰囲気を盛り上げた。 神奈川朝鮮中高級学校吹奏楽部の公演で幕をあげた集いでは、「在日朝鮮人と日本人、外国人が同じ地域のメンバーとして互いに助け合う共生社会を実現するきっかけにしよう」という司会者の訴えに拍手が起こった。
舞台では、川崎初級舞踊部生徒たちの舞踊とテコンドー演武、川崎チャンゴサークルの公演、チョゴリファッションショーなどが披露された。また、歌手や大道芸人など、多くの日本人アーティストも出演、会場を盛り上げた。
集いでは、主催者を代表して実行委員会委員長の車葡戟E川崎地域青商会会長があいさつ。2004年の第1回から関与してきたことに触れながら、同胞だけでなく地域の日本人や外国人にも参加してほしいという願いを込めて第2回から名称を「大交流祭」に変えたと語った。 また、広告募集も実行委員たちが地域の中小企業の責任者を直接訪ね、支持と賛同を得るなど地道に集めていることが特徴だと述べながら、子どもたちの明るい未来と地域のすべての人々の笑顔のためにこのイベントを続けていきたいと力強く語った。 集いでは、多文化共生社会実現のために地域のすべての人々が手を取り合っていくことが訴えられた。 参加人数、更新中
これまで6回行われてきた「大交流祭」だが、今回は従来にはない形で準備が進められた。 実行委員会ではまず、イベントの宣伝を積極的に行おうとチラシを13万枚製作し、近隣の日本学校に配るとともに地域住民にも郵送した。 また、市バスや新聞の折込、タウンニュースやラジオのCMなども活用し、告知に努めた。昨年のチラシが2万5千枚だったことに鑑みても、今回広報に多くの力を注いだことがうかがえる。 ほかにも、7月に行われたウリ民族フォーラム第2部のパネルディスカッションの模様を再編集したDVDを500世帯に無料で配布。朝鮮学校の現状について広く知ってもらおうという趣旨で行ったものだ。 集い終了後、車葡潔長は「無事に終えることができてほっとしている。地域の多くの日本人や外国人の間に朝鮮学校に対する理解を深めることに貢献できた」と述べながら、第1回開催から毎年参加人数を更新しているので、これからも多くの人が参加したくなるような魅力あるイベントに発展させていきたいとほほ笑んだ。(李松鶴記者) [朝鮮新報 2009.10.13] |