top_rogo.gif (16396 bytes)

朝大演劇部、劇団「アランサムセ」 東京外国語大学で公演

4.24教育闘争が背景、演劇「約束」

演劇「約束」の一場面

 朝鮮大学校演劇部と劇団「アランサムセ」による演劇「約束」(原作=鄭雪美、脚本=金元培、演出=金正浩)が5日、東京外国語大学で行われた異文化交流イベント「カルチュラル・タイフーン2009」(府中キャンパス、3〜5日)で上演された。

 両団体が東京外大で演劇を披露するのは今回が二度目。昨年の共同学術行事での公演が大きな反響を呼び、より大規模な舞台での再上演を依頼された。

 作品は、90年代の朝鮮学校に通う主人公キョンスクが、4.24教育闘争が起きた60年前にタイムスリップし、ウリハッキョ(学校)を奪われまいと果敢に立ちあがる当時の学生らの姿から、彼らが守り抜いた未来を担う自分たちの「役割」を再認識するという内容だ。

 この日、観覧した同大学生(21)は「同じように生まれ育ちながら、これほどまで許しがたい差別を受けている人々がいることに衝撃を覚えた。こうした事実を多くの日本人が知らない現状で、自分に何ができるのかを深く考えさせられた」と感想を語った。

 また、昨年に引き続き公演スタッフを引き受けた南朝鮮のある留学生は、「本公演を通して、少しでも多くの人が朝鮮民族に対する不当な弾圧の事実を知り正確な歴史認識をもってくれれば」と語った。(周)

[朝鮮新報 2009.7.21]