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学校創立50周年に際し 「城北ハッキョを支える会」結成

日本市民ら中心に

90余人が参加した結成集会

 「城北ハッキョを支える会」(アプロハムケ城北)結成集会が10日、城北朝鮮初級学校で行われ、大阪や枚方、守口の市議会議員らと近隣の住民、総連活動家と学父母ら90余人が参加した。

 結成集会ではまず、大村淳代表が会結成までの経過について報告。朝鮮学校の存在意義などについて述べたあと、日本で朝鮮人が生きることの難しさや在日と朝鮮学校が抱える苦労、朝鮮学校生徒への助成金問題など、厳しい現状を打開するため「支える会」を結成したと指摘した。

 続いて同校の姜賢校長があいさつ。「支える会」結成に謝意を表しながら、朝鮮学校の歴史や朝鮮学校を守っていく固い決意を表明した。

 結成集会では、城北初級の生徒らが公演を披露した。

 結成集会後、運動場で交流会が行われ、会の副代表が朝鮮語で歌を歌うなど盛り上がりを見せた。

 「城北ハッキョを支える会」は今後、朝鮮学校に対する理解を深め、学校の取り組みに添う形で協力していく方針だ。また、子どもたちが安心して学校に通えるよう、学習権や教育条件が十分に保障されることを求めると共に、さらに交流の輪を広げ、朝鮮人と日本人が平等に生きていける社会を目指していく。

 具体的な活動としては、アプロハムケ(大阪府各地の支える会)と協力しながら朝鮮学校と日本の学校との交流を進め、学習会などの行事も企画していく予定だ。

 大村淳代表によると、「城北ハッキョを支える会」を結成するため本格的に準備にとりかったのは今夏からだという。

 中学校で教べんを執っていた頃、朝鮮籍や「韓国」籍の生徒が本名で堂々と生きていけるようにしなければならないと思った大村代表は、税金を納めているにもかかわらず、行政からの補助金が日本の学校の10分の1だったことにショックを受け、処遇改善のための署名運動を行った。その過程で、「支える会」を結成しようと決め、市民運動などを通じて知り合った日本人と力を合わせ会の結成へと結びつけた。

 大村代表の目標は、行政にアプローチして助成金の増額を実現させ、カンパ金で学校に必要なものを買い、子どもたちをバッシングや暴力から守ることだという。

 集会に先立ち、授業参観も行われた。

 一方、11月1日に同校創立50周年を記念する式典が行われる。(李東浩記者)

[朝鮮新報 2009.10.21]