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朝大・外国語学部創設35周年記念行事 「幅広い舞台で活躍」

在学生らによる文化公演

 朝鮮大学校外国語学部創設35周年記念行事が12日、同大で行われた。張炳泰学長、河在龍学部長、外国語学部連合同窓会の禹成勲会長をはじめ、教員、在学生、卒業生らが参加した。

 同学部は1968年、文学部(当時)に新設された外国語科に出発点をおき、72年3月の卒業生を第一期としている。2年後の74年4月、より完備された教育システムを築くために、朝大7つ目の学部として創設された。

 その後、外国語学部は総連の民族教育と出版報道、対外事業を発展させる人材を体系的に育て、日本と世界の幅広い舞台で活躍する多様な人材を輩出してきた。

 行事の1部では、卒業生らを招いた座談会が開かれた。総連東京都本部の金在進副委員長(8期)、群馬朝鮮初中級学校の司空淑教員(14期)、(株)ジー・トレーディングの許哲社長(22期)、朝鮮新報社の呉陽希記者(34期)が発言した。

 各分野で活躍する講師たちは、自身の現況とともに、学業や寄宿舎生活など大学時代を振り返りながら、経験や教訓を語った。

 また、質疑応答が行われ、講師たちはさまざまな角度から学生たちに助言を与えた。

 座談会後、李行洙さん(2年生)は、「いろんな分野で活躍している先輩の話は、視野を広げるうえで刺激になった。朝大は学ぶにも人間性を形成するにもとてもいい場だということをあらためて感じた。とくに司空淑先生の『英語を話すことよりも、まずは何を持って、何を話すのかが大切である』という話が印象的だった。これからは、自身の可能性を信じ、どんなことにもチャレンジしていこうと思う」と語った。

 2部では在学生らによる記念公演が催され、合唱や舞踊、重唱、35年の歩みをたどった写真解説などが舞台を飾った。観客たちは、活気あふれる演目に拍手を送った。

 つづいて宴会が開かれ、学部で教べんを執った歴代教員をはじめ、来ひんたちがあいさつをした。卒業生たちは再会を懐かしみ、思い出話に花を咲かせた。

 高政子さん(10期、同学部連合同窓会副会長)は、大阪からかけつけた。同学部に現在は娘が在籍する。「公演を観て、学生たちが言語を手段にしながら、何をすべきなのかをきちんと考えているのが伝わってきて、感動した。ここで学べるものははかり知れない。その喜びを噛みしめつつ、常に自身の存在について考え、学生生活を送ってほしい」とエールを送った。(裕)

[朝鮮新報 2009.12.21]