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〈新春経済インタビュー@〉 石炭工業省 金亨植大臣 「工業の食料」確保に展望

探査と掘進を先行

 2008年を「歴史的転換の年」とした実績に基づき、2012年に強盛大国の大門を開くべく2009年の経済建設が始まった。経済行政を担当する省、中央機関の責任幹部に今年の展望について聞いた。金亨植石炭工業相は、近年、「工業の食糧」である石炭部門での成果は、経済強国建設を成功裏に推めていく上での担保になっていると話す。

−09年、石炭工業省の雰囲気は大変明るいようだが

 新年の3紙共同社説を読んだ省内の政務員と関連部門の幹部、炭鉱労働者たちは党の決心が反映された文面を一字一句心に刻み、これまでの活動を振り返るとともに、今後の目標達成のための決心を固くしている。

−昨年の成果は

 全国の炭鉱で「高速掘進運動」を展開した。百数十の高速度掘進小隊の装備を改善し、労力を補充した。明川炭鉱連合企業所(咸鏡北道)の竜蟠炭鉱が建国60周年に際し、操業を開始した。これ以外にも埋蔵量が豊富な炭田を拡張した。

 一方、省全体で石炭生産の正常化のため、浸水した坑を復興させる事業を展開した。50キロ以上の配水管を自力でつくり、数十キロのケーブル、30数台の高圧電動機を供給して排水能力を高めたことは、炭鉱の復興におけるひとつの前進だった。とくに天聖青年炭鉱が総合排水システムを完備し、形峰、南徳、鳳倉、峰泉炭鉱などで強力な排水システムを整備したことは、昨年の豪雨被害を克服できた要因の一つだ。

 現在、現存する設備の稼働率、運搬能力を引き続き高めていく方向で生産に取り組んでいる。各地の炭鉱では坑内運搬を遂行する炭車が整備された。また2.8直洞、天聖青年、済南、南陽、竜登などの炭鉱では数千qの坑道ベルトコンベアーを整備、改造した。

 昨年は自力更生の精神で大きな成果をおさめた一年だった。前年度に比べて掘進が112%、石炭生産量は111%に成長した。

−2012年に向けた中心目標は

採掘された石炭を運搬する炭車(写真は平安南道順川地区青年炭鉱連合企業所リョンデ炭鉱)

 2012年に強盛大国の大門を開くまで、4年しか残っていない。省ではこの期間に、国の全般的な石炭工業をさらに発展させるための緻密な計画を練っている。

 省の中心目標は、探査と掘進を先行させ、基本掘進を3年、準備掘進を6カ月先行させることだ。これとともに、浸水した坑の完全な復興、切り場と採炭場の装備を同時に整えていく。

 これにより石炭生産量を決定的に増やしていきたい。

−当面の目標は

 2.8直洞青年炭鉱の2段階坑建設を進め、新たな石炭生産能力を確保し、モデル炭鉱にしていきたい。また龍登、霊、済南炭鉱の第2段階ベルトコンベアー工事を完了して坑内運搬能力を向上させたい。

−目標達成のための方策は

 石炭は「工業の食糧」だ。石炭の増産は国の工業部門の活性化に直結しており、人民生活の向上、国力の強化にもつながっている。

 石炭工業省では現代的な科学技術を積極的に導入し、内部の予備を最大限に利用するなど、事業を計画的に推進している。勝算はある。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.1.14]