迎春の集い参加 在日朝鮮学生少年芸術団 連日の猛練習 |
祖国の期待に応えよう! 【平壌発=韓昌健記者】旧正月(1月26日)に際して行われる恒例の「迎春の集い(ソルマジ)」に参加するため祖国を訪問した第23次在日朝鮮学生少年芸術団(団長=李一烈広島初中高校長)は、平壌に到着(7日)した翌日から公演の練習を開始した。生徒たちの練習は、26日の本番に向けて最後の仕上げ段階に入っている。
今回の代表団は、日本各地の初級部5年から中級部2年までの84人の生徒と5人の随行員で構成されている。 現在、生徒たちは舞踊、カヤグム、話術などの各組に分かれ、宿泊先の平壌ホテルと人民文化宮殿を往来しながら昼夜の猛練習に励んでいる。ときにリラックスしながらも、祖国指導員の指摘に耳を傾ける表情は真剣そのもの。 13日夜、平壌ホテル内で「応えよう! 祖国の愛に、89人の心を一つに! 23次ソルマジ、共に前進運動」と題する決意集会が開かれた。 運動概要の説明に続き、4人の生徒が討論を行った。生徒たちは、異口同音に今回の公演を必ず成功させようと力強く語った。 集会の最後に「見えるところで、あるいは見えないところで、数百人にも及ぶ祖国の先生たちが君たちのことを24時間体制でサポートしてくれている。そのことを決して忘れないように」と李団長が呼びかけると、中には涙する生徒もいた。さらに李団長が「われわれの目標は?」と問いかけると、みんながいっせいに「公演の成功!」と大声で答えた。 練習中は医者と看護師がつねに同行し、生徒たちの体調管理に万全を期している。また、休憩時間には果物やジュース、パンなどが、いつも好きなだけ食べられるように用意されている。一方、今回のソルマジが生徒たちにとって生涯の思い出になるよう、ビデオと写真の撮影担当者が平壌ホテルに泊り込みで同行している。 学生責任者を務める任晋男さん(中2、東大阪中級)は、「祖国の人々の関心と愛情を肌で感じる。在日朝鮮学生の代表として公演に臨み、日本に住みながらも祖国を忘れずに生きているわれわれの姿を祖国の人民にみせてあげたい」と抱負を語った。 また、舞踊手として参加している鄭希誠さん(中2、東京中高)は、「日本のメディアは朝鮮のことを悪く伝えるが、実際に来てみたら温かく歓迎してくれた。日本に帰ったら祖国の姿をきちんと伝えたい。舞踊の技術習得も大事だが、日本で待つみんなに祖国の姿を伝えてあげることも大事。ソルマジの舞台は舞踊手としてとても栄誉に思う。必ず期待に応えたい。私たちががんばれば、祖国の人民も安心して喜ぶと思う」と力強く語った。 生徒たちは練習時間の合間を縫ってチュチェ思想塔、凱旋門、地下鉄などを参観した。今後は玉流館での昼食やサーカス観覧なども予定されている。 生徒たちは2月4日まで滞在する。 [朝鮮新報 2009.1.19] |