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朝鮮人民軍総参謀部が主張 朝鮮半島非核化は「北の核廃棄」ではない

 朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは2日、最近の朝鮮半島非核化問題に対する李明博政権の姿勢と関連し、朝鮮中央通信社の記者の質問に答えた。要旨は次のとおり。

 米国の対朝鮮敵視政策と核の脅威の根本的な清算がない限り、朝鮮が100年経っても核兵器を差し出しはしないということは、すでにせん明した不変の立場である。

 李明博政権は最近、朝鮮半島の核問題に関する北側のこの原則的立場についてむやみに中傷している。

 元来、朝鮮半島の核問題は、いわゆる「否定も肯定もしない」という米国の核政策に追従して歴代の南朝鮮政権が南朝鮮に大量の核爆弾を秘密裏に運び込んでそれを用いるための攻撃手段まで展開したことによって生じ、拡大したものである。

 現在この時刻にも「米国の拡大された核の傘の提供」を求めた李明博政権とそれを担保した米国との共謀・結託によって、核爆弾を積載した米軍の各種核攻撃手段が南朝鮮に何の制限もなしに往来し、核戦争準備に動員されている。

 歴史は、この地に核問題を生み、その解決に人為的な障害を作り出した主犯がほかならぬ米国であり、それに盲従してきた南朝鮮であることを確証している。

 従って、李明博政権は、そもそも誰かの核問題について口にする体面や資格もない。

 こうした李明博政権が自らの反民族的な犯罪は伏せて、核問題に関する北側の主張と要求にとやかく言う状況で、われわれ軍隊の原則的な立場を明らかにせざるをえない。

 1、李明博政権は、朝鮮半島の非核化は決して北側の核兵器除去のための「北の核廃棄」ではないということを正しく銘記すべきである。

 朝鮮半島の非核化は、あくまでも南側での核兵器の生産と搬入、その配備と利用、南側とその周辺地域で北側に加えられているすべての核の脅威の根源的な清算を目標とする朝鮮半島全域に対する非核化である。

 米国の核の脅威を清算するための「南の核廃棄」がない限り、「北の核廃棄」は永遠に実現されないであろう。

 2、李明博政権は、朝鮮半島の非核化は徹頭徹尾、朝鮮半島全域に対する検証を通じて実現されるということを忘れてはならない。

 朝鮮半島全域に対する核の検証は、北と南が合意した非核化共同宣言と6者会談で合意して採択した9.19共同声明の否定できない原則的要求である。

 米国や李明博政権の言葉どおり、南朝鮮に核兵器がなく、われわれに対する核の脅威が清算されたことが事実なら、南朝鮮全域に対する核検証の要求を受け入れられない理由はないはずである。

 3、李明博政権は、敵対関係がそのまま維持されている現状で、核兵器を撤廃する唯一の方途は核兵器を保有する当事者が同時に核軍縮を実現する道しかないことをよく理解すべきである。

 戦争でも平和でもない現在の停戦状態の終息に背を向けて執ように推進している反北敵視政策がいつ核戦争につながるか誰もわからないこんにち、交戦相手の核兵器を一方的に除去しようとすることこそ破廉恥の極みである。

 崇米と事大が体質化した李明博政権の売国・反民族的な振る舞いはこの地に自ら核の惨禍を呼び寄せることと同じである。

 体面も資格もない李明博政権は朝鮮半島の核問題に割り込んで主人の米国の機嫌を取るような醜悪な手下役をこれ以上すべきでない。

 南側とその周辺地域で北側に対する米国の核戦争騒動と、それに便乗した李明博政権の反朝鮮対決策動が続く限り、民族を救い、国を守るための朝鮮の核兵器は民族共同の貴重な宝剣としての特別の使命と任務を全うするであろう。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2009.2.4]