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「光明星2号」発射準備中 朝鮮宇宙空間技術委員会

 朝鮮宇宙空間技術委員会は24日、スポークスマン談話を発表し、衛星運搬ロケット「銀河2号」による試験通信衛星「光明星2号」の打ち上げ準備が本格的に進められていることを明らかにした。談話の全文は次のとおり。

◇      ◇

 宇宙は人類共同の財産であり、こんにち宇宙の平和的利用は世界的なすう勢になっている。

 政府の宇宙開発と宇宙の平和利用政策にしたがって、朝鮮では1980年代から自身の力と技術で人工衛星打ち上げのための研究開発事業を一貫して行ってきた。

 この過程で、朝鮮の科学者、技術者らは1998年8月、初の試験人工衛星「光明星1号」を打ち上げ、宇宙軌道に乗せるという大きな成果を挙げた。

 その後10年間、国の宇宙科学技術をより高い水準に引き上げるための取り組みが力強く進められた結果、人工衛星発射分野で飛躍的な発展が成し遂げられた。

 国家宇宙開発展望計画にしたがってわれわれは、第1段階として今後数年の間に国家の経済発展に必須の通信、資源探査、気象予報などに利用する実用衛星を打ち上げ、それらの運用を正常化することを予見している。

 現在、試験通信衛星「光明星2号」を運搬ロケット「銀河2号」で打ち上げるための準備が咸鏡北道花台郡にある東海衛星発射場で本格的に行われている。

 この衛星が成功裏に発射されれば、朝鮮の宇宙科学技術は経済強国に向けたもう一つの大きな一歩を踏み出すことになるだろう。

 【注】朝鮮のメディアは2月初めから、衛星運搬ロケットの発射を近いうちに実施することを示唆してきた。

 16日発朝鮮中央通信は、一部の国々が朝鮮の「長距離ミサイル発射準備」を騒ぎ立てていることに対して、「平和的な科学研究活動までもミサイルにかこつけて邪魔しようとする策動」だと非難し、「わが国から何が打ち上がるかは、じきにわかるだろう」と指摘した。

 また労働新聞7日付は、「平和的な宇宙利用権は誰にでもある」と題した論評を掲載、「朝鮮の平和的宇宙進出と宇宙利用に関する政策は時代の発展に符合する正当なものであり、これを遮る力はどこにもない」と強調した。

[朝鮮新報 2009.2.25]