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朝鮮各紙、連日の軍事演習非難 「戦争挑発狙った火遊び」

 米国−南朝鮮連合軍司令部が2月18日、合同軍事演習「キー・リゾルブ」と野外機動訓練フォール・イーグルを3月9〜20日、南朝鮮全域で実施すると発表した後、朝鮮のメディアは連日、合同軍事演習の実施を非難する論調を展開している。

 3日付の民主朝鮮紙は「北侵戦争挑発を狙った危険な火遊び」と題する論評を掲載、合同軍事演習は「朝鮮に対する重大な軍事的脅威であると同時に、朝鮮半島で新たな戦争を挑発するための危険極まりない火遊びである」と断じた。

 論評は、今回の演習に史上最大規模の南朝鮮駐屯米軍1万2000余人と海外に駐屯する米軍1万4000余人など合計2万6000余人の米兵力が参加し、原子力空母戦団も朝鮮東海に展開されることについて言及、「『極東の火薬庫』と呼ばれる朝鮮半島で米国と南朝鮮が大規模な武力を動員して軍事演習を強行することを重大視せざるをえない」と深い憂慮を示した。

 また、今回の演習の本質は、「朝鮮半島の緊張状態を激化させ、わが国に対する軍事的攻撃能力を完備するための北侵戦争挑発」だと指摘した。

 米国と南朝鮮が新たな戦争作戦計画を立てて、それを今年8月から行うウルチ(乙支)・フリーダム・ガーディアン合同軍事演習に適用しようとしていることについても注意を喚起した。

 従来の「作戦計画5027」は、米軍の主導で米国・南朝鮮連合軍が朝鮮の主要軍事対象物を攻撃し、一撃で朝鮮全地域を治めるというシナリオ。しかし、今回新たに作成される連合作戦計画は、南朝鮮軍が北侵戦争の挑発と遂行の全行程を主導し、米軍が支援する方式になっているという。

 一方、4日付の労働新聞も、「われわれには帝国主義反動勢力のいかなる侵略企図も粉砕できる強力な軍事的抑止力、自衛的国防力がある」と強調、「敵がわが領土を0.001ミリでも侵犯すれば報復打撃を与える」と警告した。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2009.3.6]