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朝鮮中央通信 各国の宇宙開発事業を紹介

「宇宙進出の権利は平等」

 朝鮮の人工衛星打ち上げ予定日が間近に迫る中、18日発朝鮮中央通信は各国の宇宙開発事業の現状を紹介する記事を配信した。全文は次のとおり。

◇      ◇

 今年に入り、世界の多くの国と地域で人類共同の富である宇宙を平和的に利用するための活動がいっそう活発になっている。

 ロシアは2月11日、バイコヌール宇宙基地から2基の通信衛星を打ち上げた。新たに進めている宇宙システムと有人宇宙飛行船、宇宙機材は完成段階にある。また、国際宇宙ステーション計画実現の範囲内で2機の有人宇宙飛行船ソユーズと6機の貨物輸送宇宙船プログレスを打ち上げようとしている。

 ロシア連邦宇宙局の総局長は昨年12月、09年に各種の使命を帯びた宇宙機材を搭載した39基の運搬ロケットを打ち上げて新たな記録をつくると発表した。

 中国では、自国が開発した北斗2号シリーズの衛星が打ち上げのピークを迎える。

 中国航天科学技術集団公司は、今年と来年に10基前後の測位衛星を打ち上げ、2015年に30基以上の衛星で全世界をカバーする測位システムを構築する計画であると明らかにした。

 一方、2月12日、欧州では遠距離通信衛星であるホットバード10とNSS9、スパイアルAとスパイアルBを搭載したロケットのアリアン5ECAが打ち上げられ、衛星を成功裏に軌道に進入させた。ホットバード10は今後15年間、ヨーロッパと北アフリカおよび中東地域でテレビ・ラジオ放送サービスを提供することになる。使用期限が最低15年に設計されたNSS9は、太平洋地域の放送会社と政府利用者、運送業者、海運業のための中継サービスを行うことになる。2基の小型スパイアル衛星はフランスの宇宙配備型光学早期警戒システムのための試作機である。

 2月2日、自国が開発した初の衛星オミドを打ち上げたイランは、現在4基の新たな宇宙衛星の製作を進めている。2021年までには有人宇宙飛行を実現するというのがイランの平和的な宇宙進出計画である。

 インドは、火星探査および有人宇宙船打ち上げを計画し、2012年までに2回目の無人火星探査衛星を打ち上げると発表した。

 また、2013年には探査ロボットを火星の表面に送り、火星探査競争に加わる予定だ。

 ベトナムも遠距離通信、テレビ中継、国防、安全分野に関する初の人工衛星ビナサット1を打ち上げた。

 このように現在、宇宙を平和目的に即して開発、利用するための世界各国の活動がかつてなく強化されているのは、科学技術と経済発展のための宇宙進出の権利が世界のすべての国にあることを示している。

 国境線や境界線、管轄権などが存在しない無限大の宇宙は全人類のものである。(朝鮮通信)

[朝鮮新報 2009.3.25]