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最高人民会議第12期第1回会議 国防委員長 金正日総書記を推戴

国家指導メンバー選出、予算編成も

9日に開かれた最高人民会議第12期第1回会議 [朝鮮中央通信=朝鮮通信]

 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第12期第1回会議が9日、平壌の万寿台議事堂で行われた。

 朝鮮中央通信によると、会議には金正日総書記をはじめ、3月8日の選挙で新たに選出された代議員が出席した。

 またオブザーバーとして党、武力、政権機関、社会団体、省、中央機関、科学、教育、文化・芸術、保健医療、出版報道部門の幹部らが参加した。

 会議では、▼国防委員会委員長の推戴、▼国家指導機関の選挙、▼憲法の修正、補充、▼2008年国家予算執行の決算と2009年国家予算の編成という4つの議題が討議された。

 第1議題に関して、金永南代議員が金正日総書記を国防委員長に推戴することに関する朝鮮労働党中央委員会と党中央軍事委員会の提議を会議参加者に伝えた。提議が満場の支持と賛同を得た後、会議は総書記が国防委員長に推戴されたことを宣言した。

 総書記の国防委員長推戴を伝えた9日発朝鮮中央通信は、「総書記に対する全人民軍将兵と人民の絶対的な支持と信頼の表れ」だと、その意義を強調した。また、「総書記の指導に従って朝鮮式社会主義制度を擁護、固守して輝かし、先軍革命偉業を最後まで完成させんとするわが軍隊と人民の絶対不変の信念と意志をはっきり示す出来事」だと指摘した。

 会議では最高人民会議常任委員会、国防委員会、内閣など国家指導機関のメンバーが選出された。

 金永南氏が最高人民会議常任委員長に再選、副委員長には楊亨燮、金永大の両氏が選ばれた。

 国防委員会は趙明禄第1副委員長のほかに、金永春、李勇武、呉克烈の各氏が副委員長に選ばれ、8人の委員が任命された。

 さらに、金英逸氏を総理とする内閣のメンバーが選出され、中央検察所所長と中央裁判所所長も任命された。

 また、会議では最高人民会議法令「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法を修正、補充することについて」を採択した。

 続いて昨年の国家予算の決算と今年の予算編成が討議された。

 金完洙代議員(財政相)が行った報告によると、昨年の歳入は計画より1.6%超過して前年比5.7%の増加だった。歳出は計画の99.9%が執行された。

 一方、今年の国家予算歳入計画は昨年比で5.2%増加、歳出も7%増加となる。

 労働新聞11日付は社説で、今回の会議を「社会主義強盛大国建設において転換の局面が開かれている激動の時期に招集された意義深い会議」だと評価した。また人工衛星「光明星2号」の打ち上げ成功に言及し、「この地の上にはすでに強盛大国の青空が広がり始めた」と指摘した。そのうえで、今回の会議が「祖国と革命の前途に限りなく明るい前途を開いた」と総括した。(李相英記者)

今年の国家予算 歳入5.2%、歳出7%増

[朝鮮新報 2009.4.17]