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平壌で太陽節記念行事 祝砲夜会、芸術祭典など華やかに

 金日成主席の生誕日である太陽節(4月15日)に際して、平壌でさまざまな行事が催された。14日夜、祝砲夜会「強盛大国の花火」が金正日総書記参席のもと、大同江の河畔で行われた。また、4月の春親善芸術祝典、金日成花祝典をはじめとする文化、芸術イベントも開催され、市内は例年にも増して華やかな雰囲気に包まれた。各国から多くの代表団が訪朝し、総連中央の南昇祐副議長を団長とする在日本朝鮮人代表団も平壌を訪れた。

夜空彩る花火

平壌の夜空に打ち上がる花火(写真はいずれも文光善記者)

 朝鮮中央通信によると、祝砲夜会が行われた14日夜、チュチェ思想塔前の大同江の両岸を中心に、玉流橋、大同橋、万寿台の丘、牡丹峰、綾羅島、羊角島など市内の各所に数十万人の市民が集まった。

 党、武力機関、政権機関など各方面の幹部と海外同胞が夜会を見に訪れた。また、外国のゲスト、駐朝各国大使館関係者、国際機関の代表が招かれた。

 「金日成将軍の歌」と「金日成大元帥万々歳」のメロディーが鳴り響くなか、光の筋が駆け上り、チュチェ思想塔のたいまつを灯した。

 祝砲とともに、色とりどりの花火が打ち上がり、夜空には幻想の世界が広がった。花火は主席の業績、降仙製鋼所と千里馬大高揚、総書記の現地指導などのテーマをさまざまな色と形で表現した。「朝鮮の幸運」「降仙の夕日」「青山里の野に豊作が来た」「繁栄あれ、労働党時代」などのメロディーが流れる中、次々と上がる花火が描く花や光の筋が夜空を彩り、地上を明るく照らした。

 朝鮮中央通信の報道は、この日の祝砲夜会が「規模と内容、形式において前例のない、独特の花火祝典」だと強調した。また、「わが軍隊と人民の心に必勝の信念と楽観を抱かせ、革命の前途に洋々たる未来を約束する花火は観衆の胸を強く打った」「金日成主席が積み上げた革命業績を輝かせ、金正日総書記の指導に従って強盛大国の建設を実現するわれわれの信念と意志を力強く誇示した」などと意義づけた。

金日成花祝典も

第11回金日成花祝典(13〜20日)

 一方、今年で26回目を迎えた4月の春芸術祝典には中国、ロシア、フランス、米国をはじめとする20数カ国の50あまりの芸術団体から600人を超すアーチスト、関係者らが参加した。在日朝鮮人芸術団(金剛山歌劇団)など海外同胞芸術団も参加した。

 公演は平壌市内の各劇場で10日から18日まで盛況の中で行われた。

 また、第11回金日成花祝典が13日から20日まで市内の金日成花・金正日花展示館で開かれた。金日成花祝典は1999年から毎年行われている。今年も各省、中央機関、各階層の人びとや総連と海外同胞、駐朝各国代表部と国際機関などで栽培した花が展示された。

 また、金日成花の原産地であるインドネシアから政府文化代表団と駐朝大使が招待され、金日成花・金正日花普及後援会名誉会長のラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ氏(故スカルノ元大統領夫人)も参加した。

 そのほかにも15日を前後して、「万景台」賞マラソン大会、スポーツ大会、青年学生の夜会、芸術公演などの記念行事が平壌および各地方で行われた。

 16日、人民文化宮殿では、祖国に滞在中の海外同胞のための宴会が盛大に催された。

中央報告大会

 金日成主席の生誕97周年記念中央報告大会が14日、平壌体育館で行われた。

 記念報告を行った最高人民会議常任委員会の金永南委員長は主席の業績を称え、「主席の革命思想と業績は金正日総書記によって輝かしく固守され、発展している」と指摘した。また、総書記が主席の思想と路線を発展させ先軍政治を展開したのは、「チュチェ革命の新時代、先軍時代を開いた画期的な出来事」だったと強調した。

 金永南委員長は、人工衛星「光明星2号」の打ち上げ成功は「朝鮮の宇宙科学技術の飛躍的な発展を象徴するもの」だとし、「朝鮮の国力を世界に誇示した民族の一大慶事として、強盛大国建設に立ち上がった人びとに力と勇気を抱かせている」と意義づけた。

 一方、祖国統一の前途には「米国と南朝鮮親米保守当局の侵略戦争策動によって重大な難関が生じている」と指摘、両者を強く非難した。さらに、「もし米国と南朝鮮の反統一侵略勢力が戦争の火ぶたを切るなら、朝鮮側は強力な自衛的戦争抑止力を総動員して挑発者に容赦のない懲罰を与える」と警告した。

 同日、各道、市、郡でも報告大会および報告会が行われた。(相)

[朝鮮新報 2009.4.20]