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朝鮮人民軍総参謀部 南に警告 「PSI全面参加は宣戦布告」

 朝鮮人民軍総参謀部スポークスマンは18日、李明博政権に対して、「人工衛星打ち上げにかこつけて取られる制裁措置や『拡散防止構想』(PSI)への『全面参加』などを通じて加えようとするいかなる圧力も北側に対する露骨な対決布告、宣戦布告となる」と警告した。

 スポークスマンは朝鮮中央通信社記者の質問に答える形で、米国と日本、南朝鮮が朝鮮側の衛星打ち上げ成功をもって、「国内に原爆でも落ちたかのように騒ぎ立てて国連決議違反、制裁などと前例のない騒動に執着している」と指摘。とくに、「強力かつ一致した世界的なメッセージ」を送るべき、PSIへの「全面参加」で実質的な圧力を加えるなどといった李明博政権の対応を問題視した。

 スポークスマンは「世界には衛星を打ち上げた国が一つや二つではないが、衛星をロケットではなく、息を吹きかけて打ち上げた国はない」と皮肉り、「衛星の打ち上げであれ、ロケットの発射であれ、何もかもが違反になるというのは李明博政権の途方もない論理」だと指摘した。

 また、「米国や日本の衛星には問題がなく、北側が打ち上げる衛星には問題があるという主張こそ、事大と屈従が体質化した売国的で反民族的な言動」だと非難した。

 さらには、「外部勢力と共助して同じ民族を圧殺するために狂奔している李明博の反民族的で反統一的かつ反平和的な罪はいかなる場合にも許されない」と強調した。

 スポークスマンは、朝鮮人民軍が「6者会談の合意に拘束されることなく、核抑止力を含む国の防衛力をあらゆる面から強化する道に進む」ことを宣言。人民軍は「初めから6者会談に何の期待もしていなかったし、米、日と李明博一味の動きを鋭く注視してきた」とし、「相手が誰であれ、われわれの自主権と尊厳を侵すなら、この世の果てまで追跡してでも容赦のない懲罰を加える」と強調した。

 そして、李明博政権に対して「ソウルが軍事境界線からわずか50`bほどにあるということを一瞬たりとも忘れてはならない」と警告した。

[朝鮮新報 2009.4.22]