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平壌大劇場がリニューアル 最新の舞台設備を導入

改装された劇場の内部

 平壌大劇場(平壌市中区域)が改築、補修工事を経て新たに生まれ変わった。

 3日、現地で竣工式が行われた。

 1960年に建設された平壌大劇場は歴史的建築物としてその価値が高い。伝統的な朝鮮式屋根をあしらうなど、優れた建築様式を反映させているという評価を受けてきた。また、同劇場は朝鮮式歌劇と舞台芸術の発祥地としても名高い。有名な「ピパダ」式歌劇が創作され初公演(1971年)が行われたのも同劇場だ。

 また、ここでは朝鮮労働党第4回大会をはじめとする各種の政治行事も行われてきた。近年には、2月の金正日総書記の生誕記念日と4月の太陽節(金日成主席の生誕記念日)を祝う海外同胞芸術人らによる公演の舞台としても利用されている。

 平壌大劇場の改築設計は白頭山建築研究院の設計家が、建物の装飾は万寿台創作社がそれぞれ担当した。

  白頭山建築研究院のカン・ヒョンジュ副室長(46)によると、建物の構造自体は大きく変えずに、「民族的特性が生かされるよう」設計を心がけたという。改築後の建物は「華麗な宮殿様式を備えた歌劇専用劇場としての面貌を完璧に整えた」という評価だ。

 同劇場の改築、補修計画は昨年、総書記の発起によって進められた。着工は6月。完工の期限は今年の「4月の春親善芸術祝典」の開幕前に定められた。

 劇場の座席数は1300席あまり。設置された椅子は「現代的でありながらも宮殿式の古典美が感じられるスタイルと色をそろえた」という。観覧ホールには国内で新たに開発された壁体吸音タイルが導入され、内部の装飾も高いレベルで施された。

 また、最新式の音響、照明設備も整えた。舞台以外にも各種の練習室と控え室、食堂をはじめとするサービス施設が全面的にリニューアルされた。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.4.24]