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20周年迎えた朝鮮宝石画創作団 天然石で創作した美術画

朝鮮宝石画創作団が製作した「密林」

 リニューアルした平壌大劇場の内部には、朝鮮宝石画「三池淵へ行く道」と「白岩渓谷」が飾られている。万寿台創作社朝鮮宝石画創作団で創作した作品である。この創作団は今年で創立20周年(1989年11月15日創立)を迎える。

 朝鮮宝石画が着想されたのは、1987年。詳原セメント連合企業所建設場で外装を解決するための天然石材料を研究する過程に思いついたという。万寿台創作社朝鮮宝石画創作団のシン・ボンファ団長(52)は、「天然石粉で美術作品を描けば作品が永く保存されるのではないのか。その発想が出発点」と話す。

 それ以来、全国各地を巡りながら、さまざまな色の天然石を収集する一方で、天然色石粉で美術作品を描くための思索と探求を続けた。

 88年、人物画と風景画などを天然石粉で描くのに成功した。この技術は国家発明権を得た。

 同年中国で開催された「北京国際発明展覧会」に「湖畔の鶴」「虎」などを出品、金メダルと国際発明権が授与された。

 精巧で柔らかいイメージだけでなく、変色しない朝鮮宝石画は、建築物の内部装飾にも広く活用されている。七宝山観光地、東平壌大劇場、牡丹峰大劇場、玉流館、清流館など、最近に改造された建築物には、朝鮮宝石画が飾られている。

 また、一般家庭でも結婚式や誕生日など、多くの機会に宝石画を記念品として贈る。

 2000年代に入ってロシア、中国、ポルトガルなどで、朝鮮宝石画展示会が行われた。その過程で世界に広く知られるようになり、現在数十余カ国で広範に普及されている。訪朝した外国の国家首班や人士らには、朝鮮宝石画を贈呈されることも多い。

 現在、万寿台創作社朝鮮宝石画創作団以外にも、多くの美術創作機関で宝石画を専門とする創作団が運営されている。平壌美術大学には宝石画学科と宝石画講座も開設されている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.5.20]