朝鮮全土の農場で田植え 穀物増産に向けて一丸 |
【平壌発=文・呉陽希記者、写真・文光善記者】5月中旬から朝鮮全土の農場で田植えが行われている。 16日発朝鮮中央通信によると、平安南道の平原郡院和協同農場で10日、田植えが始まったのに続き、北部高山地帯を除くすべての農場で田植えに取りかかった。
黄海南・北道、平安南・北道、東海岸の各協同農場では、年初から苗を丈夫に育て、田植えを期限内に高いレベルで終えることに一丸となって取り組んだ。
また、労力と機械手段を合理的に配置し、すき起こしや代かきを先行させて田植えを最初から勢いよく行っている。 朝鮮では労働能力のあるほぼすべての人びとが5月の田植え期から7月の除草期までの約2カ月間、農場へ労力支援に出る。 しかし、最近ではこのような外部の支援なしで農業を営む農場も増えている。 平壌から40キロメートルあまり離れている平安南道平原郡サムボン協同農場もそのような単位のひとつだ。 同農場では5月17日から田植えを始めた。 ウ・ビョンピル管理委員長(58)によると、685町歩(1町歩は約1ヘクタール)中、手作業による田植えをしなければならない品種を除く9割の部分の田植えを機械で行ったという。 農場員らは1年の農作業で最も重要な作業となる田植えの季節を「戦闘」と呼ぶ。この間は朝5時から正午までと、午後1時から7時まで交替で作業が行われる。 「農場員たちの士気が上がっている。この勢いで行けば適期に田植えが終わる」と同農場第2作業班のホ・ミョンナム班長(45)は話す。 サムボン共同農場では5月末までに基本的な田植え作業を終える予定だという。 ウ管理委員長によると、昨年の収穫量は国家計画を100.1%で達成した。 「今年は昨年の1.8倍にあたる収穫目標を目指している。天候条件もいいので、今年も増産が見込める」(ウ管理委員長) 一方、労働新聞11日付は「今年の田植えを適時に、高い水準で行おう」と呼びかける社説を掲載、穀物生産において一大革新を起こし、食糧問題の解決で決定的な転換をもたらすべきだと指摘した。 [朝鮮新報 2009.5.27] |