朝青代表団の祖国訪問 「大高揚」の息づかい感じて |
【平壌発=文・李幸英、呉陽希、写真・文光善記者】朝青中央の金英俊副委員長兼国際統一部長を団長とする朝青代表団が4月30日〜5月7日、祖国を訪問した。総勢40人の代表団メンバーらは滞在期間、万景台、錦繍山記念宮殿、千里馬製鋼連合企業所、板門店など平壌と地方都市の各所を訪れた。また、白頭山先軍青年発電所の建設者や康磐石中学校の生徒らとの交流の場を設けたほか、メーデー記念の祝砲夜会も観覧した。約1週間という短い期間ではあったが、メンバーらは強盛大国建設に奮闘する祖国人民の姿を通じて新たな力を得て、今後の朝青活動で新たな全盛期を切り開く決心を固めていた。
「先駆者」との出会い
代表団は1日、平壌で行われたメーデー記念祝砲夜会「われわれは勝利する!」を観覧した。平壌の夜空に打ち上がる幻想的な花火の祭典を通じて、2012年に向けて躍動する祖国の息づかいを全身で感じていた。 祖国滞在期間、代表団は経済の重要部門で青春を捧げる若い世代と触れ合う機会を得た。 平壌の竜岳山では白頭山先軍青年発電所の建設者との交流会が開かれた。ここ数年、朝青では同発電所の建設現場で働く若者たちに対する支援を続けてきた。昨年は制服8000着を贈った。 祖国の青年建設者らは朝青が贈った制服を着てこの日の交流会に参加した。電力問題解決のために困難な建設現場で汗を流す彼らの誇りに満ちた姿は朝青員の心を大きく揺さぶった。 祖国の青年たちの激励を受けた代表団メンバーは、若い世代が担うべき責任感について再認識しながら、在日朝鮮人運動で先駆者の役割を果たしていくことを誓った。 兵庫県姫路支部の李相栄委員長(28、非専従)は感極まった様子で、「互いに離れて暮らしているが、心を一つにして頑張ろう」と涙ながらに呼びかけた。 交流会後には、建設者たちに支援物資を伝達する会合が李勇哲第1書記同席のもと、金日成社会主義青年同盟中央委員会の庁舎で行われた。 経済復興の現場で 代表団メンバーらは千里馬製鋼連合企業所(平安南道)も訪問した。昨年12月、総書記が現地指導し、2012年に「強盛大国の大門を開く」取り組みの先頭に千里馬の労働者が立つべきだと呼びかけた場所だ。 メンバーらは工場の功労者たちと交流の場を持った。また、同企業所が4カ月あまりの期間に独自製作した超高電力電気炉の説明を受け、工場内も見学。企業所労働者の不屈の精神力を現場ではっきりと確かめていた。 「力と勇気もらった」 朝青代表団メンバーの大多数は非専従で活動する青年たちだ。昼は職場や学校へ通い、夜は地域で朝青活動を行っている。 朝青兵庫県本部の徐正斗委員長は非専従のメンバーが「今回の訪問を通じて祖国と総連、そして自分自身を一つにつなげることができた」と話す。「彼らは過去に『2012年』という言葉を聞いたことはあっても、実感はなかった。しかし今では、祖国での体験を通じてそれなりにイメージを持つようになっている」。 兵庫県姫路西支部の金映華さん(23)は今回初めて祖国を訪問した。「祖国の青年たちが私たちを信頼してくれているということが本当にうれしかった」と話す。 「祖国訪問を通じて地域朝青活動の突破口を見つけられた」と話すのは福島県中通支部の崔桂日委員長(26、非専従)だ。中通支部は朝青員の大多数が他地方の出身者のためメンバーの入れ替わりがひんぱんで、朝青活動に際してもさまざまな困難に直面している。 崔委員長は滞在期間、代表団メンバーたちと朝青活動に関する話をしながら、「なせば成る」という言葉を繰り返した。千里馬製鋼連合企業所の労働者たちが掲げたスローガンだ。 「われわれに必要なのは、2012年に向けて頑張っている祖国の人びとの気概、度胸だと思う。今回の訪問を通じて、朝青活動で新しい未来を切り開く力と勇気を得た」。 [朝鮮新報 2009.5.27] |