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朝鮮料理協会が内閣常設に、海外同胞との交流も推進

 1988年8月に創設され非常設機構として活動してきた朝鮮料理協会が最近、内閣の常設機構となった。

 今まで同協会はレストランとホテルの料理人、従業員接待員らを対象に料理技術指導を行う社会団体として活動してきた。内閣機構に昇格することで、今後は人びとの食生活様式や文化を時代のニーズに合わせて改善するための幅広い活動に取り組むことになる。

 各道、市、郡にそれぞれ地方協会が、里と各食堂にも傘下団体が置かれる。

 キム・ヨンイル書記長(57)は協会の使命について、▼民族料理文化遺産の継承・発展、▼料理部門に対する技術的指導、▼海外同胞や他国との交流などの活動を展開することだと説明する。

 キム書記長によると今後、レストランやホテルの料理人、接待員だけでなく、全国の料理専攻の教育機関と一般家庭の主婦までを対象とした、料理技術発展のためのさまざまな事業を行うようになるという。

 一例として、地方の各協会で料理講習と実習、料理品評会を定期的に開催する。また、伝統料理、地方郷土料理の発掘、継承、普及のための活動にも取り組む。

 同協会は金日成主席の生誕日に際して毎年行われる「太陽節料理祝典」を引き続き開催し、将来的には国際規模の祝典に発展させる構想も持っている。朝鮮民族料理の優れた点を内外に広く宣伝する機会を作ろうというものだ。

 同協会は海外同胞との交流を通じて、民族料理を新たに発掘し、発展させるための多彩な事業も企画している。

 キム書記長は今後、交流や協力を希望する海外同胞とさまざまな形での共同事業が可能だと話す。

 朝鮮は1989年、世界司厨士協会連盟(WACS)に加盟。朝鮮料理協会側は今後も世界連盟とアジア連盟、各国協会との交流、協力事業を引き続き拡大、発展させていく意向を示している。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.5.29]