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国連安保理制裁決議を糾弾 平壌で10万人市民大会

 朝鮮の第2次核実験を非難して国連安全保障理事会が採択した制裁決議を糾弾する平壌市民大会が15日、金日成広場で行われた。

 党と軍隊、国家の幹部と人民軍将兵、各階層の勤労者、青年学生ら10万人あまりが参加した。

 朝鮮労働党の金己男書記は大会での演説で、国連安保理による制裁決議を、「われわれを武装解除させ、経済的に窒息させてわれわれの思想と制度を崩壊させようとする米帝国主義者の醜悪な圧迫攻勢である」と厳しく非難した。また、「朝鮮人民の尊厳をぼうとくし、わが国の自主権を由々しく侵害した高慢無礼な犯罪的妄動である」と糾弾した。

 一方で、「朝鮮は今まで帝国主義連合勢力の絶え間ない『制裁』策動が続く中で自分がすべきことをすべて行ってきた」とし、「敵の『制裁』で国力が弱まったのでなく、逆にいっそう強まったと」述べた。そのうえで、「『制裁』で朝鮮をどうにかしようとすることは笑止きわまりなく、愚かな行為である」と指摘した。

 金己男書記は、「敵対勢力の封鎖にも堂々たる核保有国であるわが国はびくともしない」と指摘し、「敵対勢力が朝鮮の強硬な立場を『瀬戸際戦術』と見誤って制裁に引き続き執着するなら、さらに大きな失敗を喫するだろう」と警告した。

 そして、「われわれは味方がいようがいまいが、国際的な支援があろうがなかろうが、自分が選択した自主の道を威風堂々と進み、反米対決で最後の勝利を収めるだろう」と述べた。

 朝鮮人民軍を代表して演説した人民武力部の朴在京副部長は、「人民軍は朝鮮の主権が及ぶ船舶や対象に対するいかなる取り締まり、検問、捜索、封鎖の試みも強力な軍事的対応で踏みつぶす」と警告した。

 また、停戦協定が法的拘束力を失って米国と戦争状態に入った情勢の下で、「敵のささいな挑発にも速やかに先制攻撃の権利を行使して米国の急所を一撃する」と指摘した。

 さらに、「日本、南朝鮮をはじめ米国に便乗する追従勢力も、われわれの断固たる懲罰を免れないことをはっきりと知り、軽挙妄動してはならない」と強調した。

 大会では、労働者、農民、知識人、青年学生代表らの演説も行われた。

[朝鮮新報 2009.6.22]