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09年度版「アリラン」公演始まる 時代反映した新場面も

 【平壌発=金志永記者】大マスゲームと芸術公演「アリラン」の2009年度版公演がスタートした。10日、平壌市内のメーデースタジアムで初公演が行われた。

第4章「統一アリラン」の一場面(文光善記者撮影)

 02年に初上演された「アリラン」は、今年で5度目の上演となる。「伝統化」の方針にしたがって、07年からは毎年約2カ月間にわたる長期公演が行われてきた。

 「アリラン」は朝鮮民謡「アリラン」をモチーフに、民族の運命という問題を抗日革命闘争と朝鮮の歴史と結びつけて創作した作品。20世紀前半の受難の民族史を描いた場面で流れる悲哀と涙の「アリラン」が、民族的な誇りにあふれる先軍「アリラン」や強盛復興「アリラン」に昇華される構成になっている。

 毎年行われる「アリラン」の上演は単なる再演ではなく、多くの場面が修正、改作され、年ごとに違った姿を見せている。

 09年度版「アリラン」では、第3章(「幸福のアリラン」)第1景(「白雪の故郷の家」)がリメイクされた。

 演出を担当したピパダ(血の海)歌劇団のキム・クムリョン氏によると、白頭山密営にある金正日総書記の生家を描いた第1景は、総書記が指導し新たに創作されたという。

 また、第2章(「先軍アリラン」)第6景(「より高くより早く」)では、2012年に強盛大国の大門を開くための革新と飛躍がテーマとなった。「降仙の夕焼け」のメロディーに合わせて千里馬製鋼連合企業所の鉄鋼生産場面が描かれ、背景台には「自力更生はわが命」「150日戦闘」などの文字が登場する。

 09年度版「アリラン」の初公演を国内の各階層の人びと、駐朝大使館の関係者、外国人観光客、海外同胞が観覧した。

[朝鮮新報 2009.8.21]