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「転換の突破口開かれた」 統一新報が主張

 朝鮮の無所属代弁紙・統一新報8月29日付は、「北南関係を正常化することは全民族の要求」と題した記事で、「北南関係転換の突破口はすでに開かれた。あとはそれを活用して、民族のための明るい前途をどのように開拓していくかという問題だ」と指摘した。

 同紙は、8月末、金大中元大統領に弔意を表すためにソウルを訪問した北側の特使弔問団が南側の当局者と会い、北南関係発展についての意見交換が行われたことに言及し、これは民族にとって非常に幸いなことであり、北南関係の新たな地平をひらく歓迎すべき出来事だと強調した。

 同紙はまた、北南関係の正常化は民族史の要請であり、時代の切迫した要求だと指摘。関係正常化のためには互いの思想と制度を認め、尊重し、双方が不幸な過去から脱し、団結と協力の精神で新たな出発をすべきだと主張した。

 さらには、個人や特定集団の利益よりも民族と統一の問題を優先的に考え、言葉よりも実践で愛国の決断を下す時だと訴えた。

宣言履行求める 労働新聞

 労働新聞も祖国統一問題に関する記事で、民族自主と和解、団結を呼びかけ、6.15共同宣言と10.4宣言の履行を南朝鮮当局に求めた。

 同紙8月29日付論説は「国の統一に関するすべての問題を、その主人である朝鮮民族が力を合わせて自主的に解決する原則を堅持し、北南共同宣言履行のためのたたかいを繰り広げていくべきだ」と主張した。

 また、「宣言の履行において当局と民間の区別はなく、個人の所属や境遇に縛られてもいけない。思想と理念、制度の違いを超え、宣言履行のためのたたかいで主人公になろう」と呼びかけた。

 同紙31日付論説も、不信と対決の感情を捨て去り、和解と団結に積極的に取り組むべき必要性を強調した。そして、「北と南が愛国愛族の立場、統一志向の立場から相手の思想、制度を認めるなら、いくらでも民族大団結と祖国統一をなし遂げることができる」と指摘した。

[朝鮮新報 2009.9.4]