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「南北コリアと日本のともだち展」 朝鮮学校生徒ら平壌訪問

絵を通じてきずな深める

 「南北コリアと日本のともだち展」に参加した朝鮮学校生徒と実行委員ら一行が8月20〜27日、平壌を訪問した。

 訪問団は東京朝鮮第5初中級学校と東京朝鮮第1初中級学校、埼玉朝鮮初中級学校の生徒・児童ら6人と教員、日本国際ボランティアセンターの清水俊弘事務局長とKOREA子供キャンペーンの筒井由紀子事務局長ら日本人関係者などで構成された。

 滞在期間、朝鮮学校の生徒たちは平壌市内の小学校生徒たちと交流。長慶小学校と綾羅小学校(写真、撮影=文光善記者)で行われた絵画教室は生徒たちの親ぼくときずなを深める場となった。

 綾羅小学校では姜智華さん(埼玉初中、小6)が同校生徒のキム・ウィソンさん(10)と一つの机で絵を描いた。姜さんの姉、聖華さんも3年前に訪問団の一員として同校を訪れている。姜さんは綾羅小学校のチェ・クムヒ教員から当時の写真を一枚見せてもらった。そこには姉とキムさんの姿があった。

 姜さんは、姉と一緒に写真に収まっている祖国の生徒と交流した「今日の経験は大切な思い出になる」とうれしそうに話した。

 訪問団に同行した児童絵本作家の田島征三さんは自分が描いた絵本を持参して学校を訪れ、同校生徒たちと絵について話し合った。

 筒井事務局長は「田島さんのような日本人がもっとたくさん朝鮮を訪問し、子どもたちと触れ合うことが日朝関係改善の一助になる」と語った。

 「ともだち展」は2001年に始まった東北アジア地域の平和を願う絵画展。北南朝鮮、日本そして在日コリアンの子どもたちの絵を各地で展示することによって、政治や民族、体制の壁を乗り越える第一歩にしようとの思いが込められている。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.9.4]