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朝鮮中央通信 H2Bロケット打ち上げに言及

「日本の宇宙兵器開発を問題視すべき」

 22日発朝鮮中央通信は「軍事大国化のための宇宙兵器システム開発策動」と題する記事を配信し、国連安全保障理事会に対して日本の大型運搬ロケット「H2B」1号機打ち上げ(11日)を問題視するよう求めた。

 同通信は、日本の大型運搬ロケット打ち上げ計画は、日本の宇宙兵器システム開発策動がより本格的に推進されていることを示すきわめて危険な事態だと指摘した。

 そして、日本がこれまで、宇宙兵器システムの完成を軍事大国化の必須の工程と見なし、大型運搬ロケットの開発を系統的に進めてきたことに言及し、日本のロケット開発は宇宙の軍事化の野望と密接にかかわっていると指摘した。そのうえで、今回の「H2B」1号機の打ち上げは、宇宙空間での軍事的優位を確立し、軍事大国化を実現しようとする日本の策動が日増しに無謀な段階に入っていることを示していると強調した。

 また、国際社会は日本の動きを当然、問題視すべきだと主張しながら、国連安保理が日本のロケット打ち上げに対して一言半句も言及しておらず、平和目的の宇宙開発に向けた朝鮮の合法的なロケットの打ち上げだけを問題視した事実に触れた。

 続けて同通信は、朝鮮が宇宙開発と衛星打ち上げ分野において国際的信頼と協力を強化する目的から国際宇宙条約に加盟し、正々堂々と人工衛星「光明星2号」を打ち上げ、それに関する資料を公開した反面、日本は03年と07年に宇宙の軍事利用を禁じた国際条約の要求をじゅうりんして、H2Aで4基の偵察衛星を打ち上げ、現在までそれに関する資料を公開していないことにも言及した。

 そして、国連安保理に少しでも公正さがあるなら、日本の衛星打ち上げをまず問題視すべきだと指摘。にもかかわらず、国連安保理が朝鮮の衛星打ち上げだけを騒ぎ立て、それについていまだに謝罪していないのは不当な行為だと非難した。

 そのうえで、国連安保理に対して、公正の原則に立って日本の宇宙兵器システム開発策動を阻止さするための強い措置を講じるよう求めた。

[朝鮮新報 2009.9.25]