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朝鮮人民軍海軍司令部 「漁船取り締まり」口実の領海侵犯に警告

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍海軍司令部は、朝鮮西海の前線海上で南朝鮮軍の重大な軍事的挑発行為が相次いでいることに関連して14日付で報道を発表し、次のように指摘した。

 南朝鮮軍は12日の一日だけでも、通常の漁業を行っている北側の漁船が自分らの水域に「侵入」したとして、10回にわたり16隻の戦闘艦船を黄海南道康梃S双橋里九月峰南方の北側領海に侵入させた。南朝鮮海軍艦船の無謀な軍事的挑発により、同水域では双方間に海上衝突が起こりかねない危機一髪の事態が生じた。

 9月中旬からエスカレートしてきたこうした軍事的挑発は、10月に入り一日平均3〜4回に達する。

 北側は、事態の危険性を防ぎ、同水域の安全を保障するため、国際超短波無線対話機で南側にわが方の漁船がわれわれの領海で通常の漁業を行っていると通報し、侵入した南朝鮮海軍艦船を即時撤収させることを強く求めた。しかし、南朝鮮海軍艦船は北上しなければ「強硬対応」措置を講じると脅した。

 事態の重大さは、今回の領海侵犯が「漁船取り締まり」を口実に不法・無法の「北方限界線」を固守しようとするところに真意があることである。

 朝鮮人民軍海軍は、何の法的妥当性もない幽霊線を海上軍事境界線に変身させようとする南朝鮮軍当局の行為を少しも許さず、決して傍観しないであろう。

 南朝鮮軍当局の北側領海侵犯行為は、衝突の火種がくすぶっている同水域の情勢を人為的に緊張させて北南関係を悪化させようとする計画的な策動の一環である。

 この先、朝鮮西海上で第3の衝突が起これば、どのような結果がもたらされるかは明らかだ。

 南朝鮮軍は軽挙妄動してはならず、北側領海への侵犯行為を直ちに中止すべきである。

 警告の後には行動が伴うことを、南朝鮮軍当局はしっかり銘記しなければならない。

[朝鮮新報 2009.10.19]