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米の軍事同盟強化主張を非難 民主朝鮮

 3日付の民主朝鮮は論評を掲載し、最近、米国と日本、米国と南朝鮮との間で高位級政治・軍事対話および接触が活発に行われ、その過程で米国を軸とする2国間軍事同盟が「アジアの平和と安全保障の根本的基礎」であるなどの発言がひんぱんに飛び交っていることに言及し、同盟国との緊密な軍事協力体系の強化は米国の対アジア戦略の遂行の基本になっていると指摘した。

 論評は、米国が久しい前から日本、南朝鮮との軍事同盟を形成、維持し、軍事物資の搬入と合同軍事演習、武力増派など各種の軍事行動で対北先制攻撃を狙った連合作戦能力を絶え間なく強化してきたことに言及し、その過程で米国が、朝鮮に核ピンポイント攻撃を加えることを想定した「作戦計画5027」をはじめ核戦争のシナリオを作成して合同軍事演習で試験し、朝鮮半島の有事に米国を軸にした日本、南朝鮮軍事同盟の稼動体制を完成させたと指摘した。

 論評は、朝鮮の政治・軍事的威力が日を追って強化され、日本の新政権が対米追従政策に一連の修正を加えるそぶりを見せると、米国は非常に不安な様子を隠せないでいると述べた。そのうえで、自分らが対アジア支配戦略の柱として見なしている日本、南朝鮮との同盟に亀裂が生じて、米国の対朝鮮敵視政策が破産の危機に直面するようになるのを憂慮した米国は、日本と南朝鮮を軍事同盟に固く縛り付け、アジア・太平洋支配戦略実現の突撃隊に利用する必要性を感じたと指摘した。

 また、こうした事実は、力で朝鮮に対抗するという意思以外は米国になく、米国の対朝鮮敵視政策は日を追ってより強化されるということを示唆していると述べた。そして、米国が日本と南朝鮮を突撃隊にして朝鮮を軍事的に圧殺する企図をさらけ出したのは、朝鮮半島情勢を極限に追い込む分別のない行為だと非難した。

[朝鮮新報 2009.11.6]