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国家科学院熱工学研究所 新しい廃熱利用技術開発

 7日発朝鮮中央通信によると、朝鮮の国家科学院熱工学研究所が新しい廃熱回収利用技術を開発した。

 これは、加熱炉やボイラーから出る廃ガスの熱エネルギーを回収して燃焼工程に再利用することにより、熱設備の効率を向上できるようにした実用的なエネルギー節約技術だという。

 これまで多管式、ヒートパイプ式の熱交換器などの廃熱回収装置があったが、効率が悪く、製作コストが高くつくなど一連の欠点により、広範に実用化されていなかった。

 研究所では、多管式とヒートパイプ式をバランス良く取り入れた複合式熱交換器を研究、完成した。この複合式熱交換器を利用すれば、200〜350度の清潔な熱空気が得られる。

 ある工場では、加熱炉に複合式熱交換器を導入し燃焼用空気を280度まで加熱することにより、多量の燃油を節約し、しかも燃焼効率を従来よりもはるかに高められるようになった。

 導入された現場でその経済的効果が検証された廃熱回収利用技術は、第24回中央科学技術祭典で高い評価を受けた。

[朝鮮新報 2009.11.13]