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妙香山を世界的観光地に 「変革の年」 大規模整備

祖国訪問の同胞に新スポット

 妙香山の登山道が新たに整備され、変貌を遂げた。平安北道香山郡内の住民と青年建設者らの手によって今年の3〜9月まで約半年間で整備された登山道は、経済をはじめ国内の各部門で「変革の年」(労働新聞)とされた今年、注目された対象のひとつだ。新たな名所になりうる景観も数多く見つけ出された。来年からは、在日同胞や海外旅行客の定番の観光スポットとなるだろう。

自然美そのままに

二仙男の滝に向かう登山道

 妙香山登山道の整備は金正日総書記の発案によるものだ。総書記は、妙香山を「世界的な登山観光地」として開発することを関連機関に指示。自ら設計図を確認するなど建設に関する実務的な対策を講じた。

 妙香山は、平安北道香山郡、平安南道寧遠郡、慈江道熙川市など、3道の境にそびえる毘盧峰を主峰として375平方キロメートルの広大な地域を占める自然の景勝の集合体として知られている朝鮮有数の名勝の地だ。

 妙香山には3つの登山道がある。上元庵登山道と万瀑洞登山道、それに毘盧峰登山道だ。

 毘盧峰登山道が最も険しいとされる。工事では毘盧門から始まる3.7キロの全区間を整備し、登山道の幅を拡大した。とくに毘盧峰登山の最頂点となる二仙男の滝までを、自然の美しさをそのまま生かし、景色を一望できるように整備した。

山肌には、朝鮮語で「変革の年」と刻まれている

 一方、万瀑洞登山道は、入り口のソゴク滝から武陵滝までの1キロ区間に、車両が通れるよう、道を拡張した。

 以前は暴雨や暴雪によって、登山道や橋がたびたび被害を受けた。そのたびに、補修が行われ、観光が中断された。

 平安北道内の住民と青年建設者らは、登山道を開くにあたって自然の景観を最大限に維持することを鉄則とし、工事を行った。全ての資材は背負って運んだ。資材だけでも10万トンを超えたという。

124の景観を発見

「名所」に指定された三兄弟滝

 総書記の指示により、妙香山登山の見所となる新たな景観が発見された。

 文化保存指導局、妙香山名勝地管理所、朝鮮文化保存社の専門家たちで「妙香山名所発見調査団」が構成され、1カ月の間、上元洞、万瀑洞、千胎洞、七星洞、毘盧峰をはじめ5つの地区の全路程で現地調査が行われた。

 この過程で滝、奇岩、峰、湧き水など124の景観を新たに発見。なかでも名所として価値が大きいと認定された47対象(滝21、石垣5、奇岩21)については、国内の考古学、言語学、歴史学、地理学の専門家らが形態や特性を考慮したうえで名前を付けた。

 滝は、万瀑洞のイタン滝、サムシム滝、三兄弟滝、サムタン滝、ハプス滝などで、石垣は、千胎洞のタンプン垣、毘盧峰のサムチョン垣などだ。また、奇岩は、上元洞の将軍岩、くちばし岩、大亀岩、クジラ岩、万瀑洞のカバ岩、双岩の道、毘盧峰の城塞岩、亀岩などだ。

 文化保存指導局のキ・ヨンナム氏によると、今回新たに探し出した対象は妙香山の名所として正式に国家登録される。

 また来年中に、新しい景観に続く登山道を開拓するなど観光地として整備する予定だ。【平壌支局】

[朝鮮新報 2009.12.28]