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〈論調〉 緊張あおる米軍の演習

 米軍部は1月12日から1週間にわたって南朝鮮全域で南朝鮮駐屯米空軍と陸軍を動員した大規模軍事演習を実施したのに続き、14日からは米第2師団所属の第2戦闘航空旅団の火力訓練を行っている。これは、不安定な状態に陥った朝鮮半島の平和と安定を破壊して核戦争の危険を極度に高める挑発行為である。

 米軍部は、12日から行った大規模軍事演習について誰かの「侵攻」に備えた「戦闘能力をテストする訓練」であると喧伝した。しかし、今回の演習の膨大な規模と動員された武力装備の特性、演習の内容は、それが明白にわが国に対する不意の先制攻撃を狙ったもう一つの北侵試験戦争であったことを示している。この戦争演習が、わが国を基本攻撃対象にする米太平洋空軍の「戦闘態勢の点検」と、今年の春に予定される南朝鮮・米国合同のキー・リゾルブ軍事演習の「予備演習」であることからも、その挑発的かつ侵略的な性格がよく分かる。

 朝鮮半島情勢を対決と戦争へと導くのは、米国にとっても決して有益なことではない。米国の好戦階層は、朝鮮半島の緊張を激化させる無謀な行動を中止すべきである。(労働新聞1月25日付論評)

[朝鮮新報 2009.1.30]