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「朝中友好の年」 伝統的な関係をさらに強化

活発な高官の往来、交流

 年末年始から朝鮮と中国の高官往来、交流事業が活発だ(表参照)。朝中両国は国交樹立(1949年10月6日)60周年にあたる今年を「朝中友好の年」と位置づけ、伝統的な友好関係のいっそうの強化、発展を誓い合った。

祝電交換で幕開け

 金正日総書記と胡錦濤主席の新年の祝電交換で「朝中友好の年」は、幕を開けた。

 総書記はそのなかで、新年を「朝中友好の年」として意義深く飾ることで、相互理解と友好をいっそう深め、友好関係の発展史にもう一つの輝くページを記すことになるだろうと指摘した。

 胡主席は、意義深い新年に、ともに多彩な行事を催すことにより友好をいっそう増進させ、交流を促し、協力を深めて友好協力関係のより美しい明日を共同で開拓していこうと指摘した。

 年初、王家瑞部長を団長とする中国共産党対外連絡部代表団が訪朝し、総書記は1月23日、一行と会見した。席上、王部長は胡主席の旧正月に際する祝賀のあいさつと親書を伝え、総書記も中国の党と国家の指導幹部に旧正月の祝賀のあいさつを伝えた。

 総書記は、胡主席の訪中要請を快く受諾したと指摘されている。

 これに先立ち、胡正躍次官補を団長とする中国外交部代表団が訪朝(1月9〜12日)した。

 朴宜春外相など関係者と会談し、「朝中友好の年」の今年を契機に各分野で交流を拡大、友好を促進させることで一致したという。

「積極的に準備」

 朝中両国は陽暦と陰暦の正月をともに祝う。年末年始には、新春を祝う国家レベルの宴会が数多く催された。高官往来時に催す宴会を除いても、9回にのぼる。

 駐中朝鮮大使館は5日、王家瑞部長ら中国共産党対外連絡部幹部を招いて宴会を催した。

 王部長は演説のなかで、「中朝友好の年」に双方が多様な行事を通じて友好をより深め、交流を推進し、協力を強化するなかで中朝友好・協力関係のより美しい未来が開拓されていくものとの確信を表明した。

 崔鎮洙朝鮮大使は、「朝中友好の年」の諸行事を成功裏に行い両党、両国の友好・協力関係をよりいっそう拡大、発展させていくことに全力を尽くしたいと強調した。

 中国外交部スポークスマン(1月13日)によると、「中朝友好の年の関連行事や活動を積極的に準備している」という。ただ具体的な行事や日程は発表されていない。大きな行事は、国交樹立60周年を迎える10月頃の開催が想定される。

 今年を「朝中友好の年」として記念することを双方が公式に確認したのは、昨年6月、習近平副主席が訪朝したときだ。

 習近平副主席は、国交樹立60周年を迎える09年に「中朝友好の年」活動を実施することを朝鮮側に提案した。

 この際、▼高官レベルの継続的な交流、政治面での意思疎通の強化▼農業、軽工業、情報産業、物流、国境地帯のインフラ整備など協力の模索▼人と文化交流の活性化▼6者会談、地域対話メカニズムの調整と協力の継続なども提案し、朝鮮側も全的に賛同した。(姜イルク記者)

[朝鮮新報 2009.2.18]