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〈論調〉 白リン弾使用は最大の人権蹂躙

 最近、イスラエルがパレスチナ民間人に大量破壊兵器を使用した事実が明るみに出たことで世界が再び憤激している。

 ガザ侵攻時、イスラエル軍は国際的にその使用が厳しく禁止されている有毒物質の白リン弾と放射性物質である劣化ウラン弾を民間人居住地区に無差別に浴びせたという。

 彼らは米国が開発したDIME(高密度不活性金属爆弾)も使用したが、この爆弾は人体の表面をほとんど傷付けずに骨と内臓を高温で焼いてしまう恐ろしい殺人兵器だという。

 このような殺人爆弾の大量使用により、多くの民間人死傷者が出たし、平和的施設が焼失し、現在も放射性物質と有毒物質の使用による影響で被害者が引き続き増えているという。

 ハマスの武装勢力を掃討するとして平和的な都市にミサイルと無差別空爆を見舞い戦車を投入しただけでなく、挙げ句には国際的に使用が禁止されている兵器までも使用したイスラエルの非人間的な殺りくは世界でその類を見ない最大の人権蹂躙行為である。

 イスラエルには2006年のレバノン侵攻時にも、国際的に使用が禁止されているクラスター爆弾を投下した前科がある。

 世界がイスラエルのガザ侵攻を厳しく糾弾し、即時中止するよう求めた時、米国はむしろイスラエルに味方して彼らを積極的にかばった。

 米国は世界の面前で、「人権尊重」について騒ぎ立てているが、自身の侵略的で略奪的な目的を遂げるためには国際法の遵守や人権尊重の理念など眼中にない。

 今回、米国が国際的に使用が禁じられている殺りく兵器をイスラエルに渡して民間人を対象にして無差別に使用させた事実がその代表的な実例である。

 現在、世界はイスラエルの大量破壊兵器の使用について、イスラエルとそれをけしかけた米国を国際戦犯法廷に引きずり出すべきであるとの声を高めている。

 人類に対して犯罪を働いた者は必ず高い代償を支払うことになるであろう。(民主朝鮮11日付論評)

[朝鮮新報 2009.2.18]