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〈論調〉 シャープ司令官の全面戦争対策暴言

 駐南朝鮮米軍司令官のウォルター・シャープは8日、ソウルで講演し、米軍と南朝鮮軍がわれわれとの全面戦争の対策を立てているとの暴言を並べ立てた。

 シャープの暴言は朝鮮半島周辺への武力集結と戦争計画の完成、軍事演習など米軍の慌ただしい動きの延長線上で吐かれている。

 米国は昨年、米軍の海上・空中先制攻撃と南朝鮮軍の地上作戦を骨子とする新たな戦争シナリオに従って南朝鮮とその周辺地域にF15K戦闘機と原子力空母ジョージ・ワシントンをはじめ海・空軍武力を増強配備し、ウルチ(乙支)・フリーダム・ガーディアンなど合同軍事演習を通じて戦争シナリオを完成するために狂奔した。これとともに、有事に朝鮮半島への米軍増援武力の迅速な展開のための準備を進め、撤退予定だった3500人の駐南朝鮮米軍兵力をそのまま温存し、4200人の陸軍兵力を太平洋地域に追加配置することにした。

 今年に入っては、駐南朝鮮米空軍武力の大部分とパトリオットミサイル部隊など、約1万人の米軍兵力を動員して大規模軍事演習を行った。また、朝鮮半島の周辺地域に最新鋭のF22戦闘機とイージス艦などを集中配備している。

 朝鮮半島の情勢は今、一触即発の超緊張状態に陥っている。

 今や米好戦勢力に残っているのは、戦争を起こす口実ときっかけをより多く設けることだけである。シャープが今回、われわれの「核兵器統制力喪失の可能性」を持ち出したのもそのための計画的な動きである。(17日発朝鮮中央通信)

[朝鮮新報 2009.2.20]